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妊娠中大変すぎる…少しでも楽にするアイテムとコツを一挙公開。

妊娠中を少しでも楽にするアイテム紹介

妊娠してはじめて知ることになる妊婦の大変さ。妊娠を望んでいたものの、心身のダメージは想像以上だと感じる妊婦もいます。

本記事で多くの妊婦が抱える大変さや体の症状を楽にするアイテムを知ることができます。 妊娠生活が始まった貴方へ、これからの妊娠生活を送る上での参考にしてください。

妊娠中は大変なことが多すぎる!

妊娠中楽になるアイテム

妊娠に気づいた頃から初期症状は始まり、出産を迎えるその日まで妊婦の体は多くの不調を抱えます。思うように体調をコントロールできずに戸惑うこともあるでしょう。

経験談も含め、大変なことをまとめました。

妊娠初期は疲れやすい・だるいが当たり前

妊娠に大きく関わるホルモンが大量に分泌され、ホルモンバランスが変化することで、下記のような症状が起きやすくなります。

  • 体のだるさ
  • 眠気
  • つわり
  • 胸の張りや下腹部痛
  • 不正出血 頭痛や体温が高いなどの風邪症状
  • 情緒不安定(イライラ、わけもなく悲しい、泣く、不機嫌になる)

妊娠初期は「妊娠」を家族みんなで喜ぶ一方で、初期から感じる不調に体が慣れず不安や疲れをためやすい時期です。

だるさや急に襲ってくる眠気で横になる時間が多くなります。 家事はままならず、においがきつくて料理が作れないときもあるでしょう。不調を誰にも言えずに妊婦が我慢してしまい、情緒不安定になることも考えられます。

【お腹の張り】甘く見ないで!

家事の負担が原因かも お腹の張りは「子宮収縮」と呼ばれ、動作時やなんらかの刺激により筋肉である子宮が収縮する症状です。妊娠中期を迎える頃からお腹がギューッと張る感覚が分かりやすいでしょう。

妊娠中にお腹が張る原因となる動作は、下記の場合に起きやすい傾向があります。

  • 家事や仕事で長時間立ちっぱなし
  • 引っ越しなどで重いものを持ち、少し頑張りすぎた
  • お風呂の掃除中に無理な姿勢になり体に負荷がかかった
  • きょうだいを抱っこするときに「よいしょ」と力を入れた

上記のような動作は意外と妊婦さんでも行ってしまいがちです。

無意識のうちに自分の体の負担になっていることを自覚し、自分自身を守る状況をつくりましょう。

妊娠期間中は我慢しなきゃいけないことが多すぎる

妊娠中は禁酒・禁煙、食べる量を制限するなど、多くの制約があります。

食事制限をしながら栄養バランスも求められるので、妊娠中の食事で悩む妊婦さんは多いのではないでしょうか。 アルコール飲料をこよなく愛する妊婦さんにとっては、アルコールのない生活と自身の葛藤をどう向き合わせていくかも難しいところです。アルコールにより得られる心地よさや楽しい感情を抱く機会がなくなると、ストレスを感じやすくなる妊婦さんもいます。

ノンアルコール飲料は、アルコールと同様にほろ酔い気分になるという実験結果があります。禁酒が妊婦自身の大きなストレスになるのであれば、 「赤ちゃんのために自分が我慢しないといけないんだ」 と気を張りすぎず、ノンアルコール飲料で自身の心を少し軽くしてみてはいかがでしょうか。

妊娠後期は何をするにもしんどい

お腹が大きくなり胎動をしっかり感じる頃には、大きなお腹が重くて動くだけでも疲れます。その上、買い物の荷物を持って家まで運ぶことは妊婦さんにとって苦痛です。

子宮が大きくなることで生じる骨盤の不安定さは、腰や背中の筋肉がコリ固まることで腰への負担となり、腰痛につながります。

妊娠後期は子宮が膀胱を圧迫するため頻尿になり、寝返りをうつことすらままならず睡眠不足になる妊婦さんもいるでしょう。

妊娠後期になると下記のような家事や動作が難しくなります。

  • 歩くだけで疲れる
  • 重い物を持っての買い物がきつい
  • 料理の時にお腹が邪魔をする
  • 長時間キッチンの立ち仕事がきつい しゃがむ動作がきつい
  • 腰痛で動くのがきつい
  • 睡眠中の寝返りができない
  • 寝姿勢がうまく定まらない
  • 自分のことで精一杯で、きょうだいの元気の良さについていけない

妊娠後期は自分の体の動きにくさによる困難が生じます。周囲の人の協力や楽家事アイテムを活用し、少しでもゆったりできる時間を確保しましょう。

大変な妊娠中を少しでも楽にするアイテム5選

妊娠中楽になるアイテム

妊娠期間中の不調は、自分自身を無理させずアイテムに頼って体の負担を軽減しましょう。

少しでも妊娠中の生活を楽にするアイテムを紹介します。妊婦経験者が実際に使用して良かったものもありますので、ご参考ください!

①宅配サービス

妊娠中に宅配サービスを利用するメリットは、買い物で重いものを持つことで生じるお腹の張りを軽減できる点です。

海外の研究論文によると、「5kg前後のものを1日に数十回と頻回に持ち上げる、または10kg以上のものを持つことは避けた方がいい」と言われています。

買い物の実際の重さを量ってみると、白菜や大根などの冬野菜、牛乳、みりん程度で4kg超えてしまいます。すぐに5kgを超えるということです。 宅配サービスは種類が多く、自分の体調に合わせてお弁当にするか、食材の状態で届けるか選択できます。

妊娠中は自分の体調が穏やかであることが一番です。自分の食事が赤ちゃんの栄養になるので、自分が美味しく食事できる環境を整えてあげましょう。

②マタニティヨガやマッサージ

マタニティヨガでは普段あまり意識しない呼吸や姿勢に目を向け、穏やかな時間の流れに身を任せることでリラックス効果が得られます。

姿勢や呼吸を意識して体を動かすと、関節や筋肉の可動域を広げるので、気持ちよさにつながります。 きょうだいがいる場合の妊娠期間中は、育児と家事に追われてしまい、お腹の赤ちゃんと心を通わせ、赤ちゃんに話しかける時間が少なくなりがちです。

日々ストレスを感じやすい妊婦は、体の心地よさを感じながら、赤ちゃんとつながるイメージを持つことは精神面の安定へと導いてくれます。 また、マッサージは大きなお腹を支えるためにコリ固まった足や腰回りの筋肉をほぐすのに効果的です。

筋肉のコリは血流不良により痛みを伴いやすくなります。 妊婦が腰痛を訴えやすいのは、妊娠により骨盤が緩むことで、姿勢の悪化と姿勢を支える筋力が低下するからです。

体を横にゆさゆさ動かしながら歩く「がに股の妊婦さん」も姿勢と筋力低下が関係しています。定期的に自分の姿勢や筋肉の調子を気にかけてみて。

③電気圧力鍋

電気圧力鍋は具材と調味料を入れてスイッチON、火力調整も、途中でかき混ぜる工程もなし。

妊婦さんにはこのアイテムを活用してほしい、とてもおすすめなアイテムです。なぜなら、スイッチひとつで料理が完結し、負担の大きい家事から解放されるためです。

料理で立ち姿勢が長時間続くために生じるお腹の張りを減らせます。 電気圧力鍋で調理している間に、洗濯物を畳んで部屋の掃除も終わらせてしまう、家事の効率化の味方である電気圧力鍋は産後の生活でも重宝されるでしょう。

④抱き枕

抱き枕は妊娠後期に特に悩ましい睡眠障害を軽減します。体と布団の空間を埋めるように抱き枕を入れ込むと姿勢がより安定するのです。

妊娠中でもリラックスして安眠できる「シムス位」はお腹を守り、肩と両足の3点でしっかり寝姿勢を支えてくれます。 一方で布団と体のすき間は体の重点負荷となり、お腹の重さで寝返りをうつことが難しい妊婦さんの睡眠中の体の痛さにつながります。 そういった観点からも、抱き枕は妊娠中の腰痛対策にも効果的です。

また、妊婦さんのうつぶせ寝は本来望ましくないですが、どうしてもうつ伏せ寝になりたくて、抱き枕に覆い被さるように寝てしまうこともしばしばあります。その寝姿勢にも抱き枕は対応してくれますね。

⑤ノンアルコールワイン

ノンアルコールワインはアルコールに似た楽しさやリラックスを感じることができます。 アルコールを飲んだときの快楽の記憶を脳が呼び起こすために起こります。 妊婦健診を終えた日の夜「今日は好きなものを食べるぞ」とわくわくする妊婦さんへ、素敵な息抜きのアイテムとしてノンアルコールワインはいかがですか。

ノンアルコールといっても、実際にワインで使われるブドウを使用し、渋みや酸味など複雑な味わいが感じられます。ノンアルコール飲料の多くは甘味料などの人工添加物が含まれます。一方で、ノンアルコールワインは砂糖や甘味料、酸化防止剤不使用の商品があるので、妊娠中でも安心です。

体調が変化しやすくストレスがたまりやすい時期だからこそ、体に優しいノンアルコールワインでリラックスする時間を確保するといいでしょう。

妊娠中どうしても辛い時にできること

妊娠中楽になるアイテム

妊娠中の大変さを軽減するための方法として、妊婦を取り巻く環境を整えることが必要です。

医療機関や職場など、妊婦と赤ちゃんを守ってくれる環境はあります。自分の思いを大事に、今しか経験できない貴方だけの10ヶ月間を過ごしてみましょう。

不調が酷すぎる場合は、職場へ相談!

体への負担が大きい仕事内容の場合、妊婦が働きやすい環境にしていくために事業主へ的確に伝えるカードがあります。

「母性健康管理指導事項連絡カード」は、主治医などが行った指導事項の内容を妊婦が事業主へ的確に伝えるためのカードで、厚生労働省のホームページで確認することができます。

妊娠中の不調は個人差が大きく、本人にしか分かりません。時短勤務や時差通勤など要望を伝え、自分の心地よい環境を自分で作っていきましょう

つわりの症状は病院で点滴を受けることも可能!

多くの妊婦が経験するつわりですが、下記の症状の場合は「妊娠悪阻」と診断されます。

  • 吐き気が強く水分も摂れないことがずっと続く
  • 体重が5~10%ほど減少する(体重50kgで2.5kg以上)
  • トイレの回数、尿量の減少
  • 尿検査で“ケトン体”が陽性になる

“ケトン体”は体内の脂肪が分解されてできたものが尿中に出てくることです。低栄養と脱水症状の恐れがあり、点滴治療が必要になります。

つわりの時期は常に吐き気があり、トイレの移動ですら大変なので、脱水に気づくのは難しいでしょう。体重の数値を確認し、早めに医師に相談してください。

気分転換も大切

体も心も不安定な妊娠中、ストレス発散や気分転換は穏やかなマタニティ生活を送る上でとても重要です。

行きたいパン屋さんや気になるお店をチェックし、ひたすら目的地まで散歩するといい運動になります。自分の居心地のいい過ごし方を考えましょう。

また、妊婦さんばかりに目を向けがちですが、妊婦さんを支えるパートナーも不安や気がかりを抱えています。妊婦さんが情緒不安定になった時にパートナーがどう対応すればいいのか、お互いの気持ちを確認できるといいですね。

パパになるイメージを作り上げる

出産までにパパになるイメージを共有し、一緒に生活をこなしていくチームとしてパパを育てることは重要です。

赤ちゃんが生まれたら、家事に加え育児が始まります。母親だけの力では家庭は回りません。食器を洗う、お風呂掃除などの家事を少しだけパパにお任せしてみましょう。

自治体によってはプレママ・パパ教室があり、パパが妊婦のお腹の重さを体感でき、沐浴体験まで実施できます。男性は妊娠が分かってもパパになる実感は湧きにくいです。赤ちゃんの誕生を一緒に喜び、産後の救世主になってくれるように、妊娠中からイメージを共有しておきましょう。

まとめ

妊娠中の大変なこと、そして少しでも楽にするアイテムと辛いときの対処法をお伝えしました。

妊婦出産の準備をする心身を上手にいたわりながら乗り越えましょう。 妊娠出産はキャリアに影響しますが、仕事はいつでもできます。

出産や子育てできるのは限られた期間だけで、お腹の中で生きる小さな命を守るのはお母さんしかいません。 巡り会えた新しい命を抱きしめるまでのあと数ヶ月

妊婦さんが穏やかな気持ちで迎えるためにアイテムが少しでも活躍しますように、本記事が参考になると幸いです。

鳴海いく

30代女性、看護師として働いています。4歳と1歳の女の子を子育て中です。私の至福のひとときは、1日の終わりに温かい飲み物をゆっくり座って飲めたとき。趣味は手ごねパン作り。