France

フランスワイン

「ワインの王様」「ワインの女王」などなど、輝かしい称号を冠するフランスワイン。歴史あるヨーロッパの国々や目覚ましい発展を遂げる新世界のワインの中でも、ちょっと別格の立ち位置は今も昔も変わりません。

どうして、私達はフランスワインに魅了されてしまうのでしょうか?

今回はその“秘密”を探るべく、フランスワインの歴史と今をナビゲートします。

フランスワインの特徴

フランスワイン

フランスワインの格付けって何?

各国のセールスポイントをご説明しながらワインをおすすめする時、お客様の心躍る様子がダイレクトに伝わってくる言葉と言えば、やはり格付けでしょうか。テレビ番組の影響もあって、すっかりおなじみになりました。

フランスワインの他にもイタリア、ドイツ、スペインなど、それぞれの国がその国で生まれたワインのクオリティーを守るために設けた数々の基準がいわゆる「格付け」。段階ごとに厳しくなっていく基準をクリアし、上位の格付けにランクインすればするほど、そのワインの品質が保証されるという制度で、その先駆けがフランスです。

さすがワイン王国、フランスでは国が定めた制度の上に独自の格付けを設けている地方もありますが、まずは、すべてのフランスワインに共通する格付けの話から。

格付けが生まれるまで~逆境を乗り越えたフランスワイン~

フランスワインの格付けは、乗り越えてきた苦難の道のりがあったからこそ生まれたと言っても過言ではありません。 フランスワインを担うボルドー地方が主なターゲットとなった甚大なカビ被害。ヨーロッパ中のぶどうが壊滅的な危機を迎えたフィロキセラと呼ばれる病害虫被害。

ワイン業界のみならず、第一次世界大戦や世界大恐慌による経済の悪化も深刻を極めた上にフランスワインを名乗るニセモノまでが横行。そんな状況からなんとか本家本元を守るためにフランスが制定した苦肉の策が「原産地統制呼称制度」と呼ばれるワイン法。すなわち、格付けでした。

「原産地統制呼称制度」=格付け

フランスのワイン法「原産地統制呼称制度」は、ぶどう品種や栽培法、ワインの醸造法に至るまで厳しく定められた法律でしたが、最も強調したかったのは生産地。本物のフランスワインであることを証明する事でした。

フランスの原産地統制呼称制度は、「Appellation d’Origine Contrôlée略称A.O.C」と呼ばれていましたが、「原産地保護呼称 Appellation d’Origine Protégée略称A.O.P」を制定するヨーロッパがEUでワイン法を定めてから呼び名を統一。現在は旧A.O.Cと新A.O.Pが混在してラベル表記されていますが、同じ意味合いですのでご安心を。

以下、こちらでは現在でも見かける事が多いAOCに統一してお話します。

格付けワインを探してみよう!

簡単にご説明すれば、AOCとはフランスワインを階級分けしたうちのトップクラスのワインの事。どのワインがにランクインしているのかはラベルを見れば簡単にわかりますので、ぜひ探してみてくださいね。

ラベルの中で注目していただきたいのは、先ほどお話した「Appellation○○○Contrôlée」という表記があるかどうか。○○〇の部分にはこのワインが造られた具体的な産地名、例えばボルドー地方なら「Bordeaux(地方名)」「Médoc(地区名)」「Margaux(村名)」などが表記され、狭い土地になるにつれて厳しい規定をクリアしたワインとなります。

そういった表記が見つからないワインは、AOCに次ぐランクに該当するワインという事になりますが、あえて規定の緩やかな下のランクを選び、自由にクオリティーの高いワインを醸し出す“格付け度外視”の生産者も。そこがワインの面白いところ。奥深い魅力と言えそうです。

フランスを代表するワイン産地

フランスワイン

さて、ここからはフランスを代表するワインの生産地をご案内しましょう。 冒頭にお話した、地方独自の格付けについても簡単にお話しますので、ワイン選びの参考にぜひどうぞ。

フランスを代表するワイン産地①ボルドー地方

時は1855年。舞台は、フランスが主催国となった万国博覧会です。好評だった第一回イギリス万博に続いて、二回目の主催国となったフランスが“目玉”として用意したのがワイン。すでに評判を呼んでいたボルドー地方のワインを5階級に格付けし、他国からの観光客でもわかりやすいフランスのフラッグシップとして演出したのがボルドー地方格付けの始まりです。

ボルドー、メドック地区の格付けは1級から5級まで、61シャトー(生産者)がランクイン。映画などメディアに取り上げられる事も多い1級格付けの5大シャトーが常に憧れの的なのはもちろん、2級から5級のワインも「格付け」の名を現代にまでとどろかせるにふさわしい、それぞれのシャトー渾身の味わいです。

このように素晴らしいワインの数々を醸し出すボルドー地方は、フランス2大銘醸地のひとつ。 海風の影響を受ける温暖な海洋性気候で、ボルドー地方の得意とする長熟型のぶどう栽培にうってつけの環境を生み出します。 先ほどお話したメドック地区の他にも、とびきりの銘醸地が数多く存在していますので、ぜひ味わってみてくださいね。

フランスを代表するワイン産地②ブルゴーニュ地方

ボルドー地方と共にフランスワインの2トップに君臨するブルゴーニュ地方。あの「ロマネ・コンティ」を筆頭に、滅多に手に入らないような名だたるワインを世に送り出しています。私がアドバイザーをしているワインブティックにも、どれだけたくさんのブルゴーニュワインマニアがいらっしゃることか!

ブルゴーニュ地方のAOCの最小単位は“畑”。前にお話したラベル上の「Appellation○○〇Contrôlée」の○○○の部分に「畑名」を入れる事が出来るようになりますが、それはお隣の畑でさえ個性が違う事の証。最上級のワインには「Grans Crus(特級)」、それに次ぐワインには「Premiers Crus(1級)」とラベルのどこかに表記されるのも、わかりやすい目安となります。

ブルゴーニュ地方は、寒暖差がはっきりしている大陸性気候。1年を通しても、1日の中でも、はっきりとしている気温差が、上品で繊細なワインを醸し出すぶどうを育みます。 ブルゴーニュワインのラベルでよく目にする「Côte-d'Or」「Côte de Beaune」などの「Cote」は「丘」の事。ブルゴーニュ地方に丘が多い事を物語っています。日照条件など、さまざまな恩恵にあずかれる丘陵地帯の斜面は、格付け1級以上にランクインする畑の宝庫です。

フランスを代表するワイン産地③アルザス地方

ドイツとの国境に位置するアルザス地方は、ドイツワインの影響を受けたワイン産地。随所にフランスとドイツの間を行き来した歴史が伺えるワインを醸し出しています。 降水量の少なさで、果汁を蓄えたぶどうから生まれたみずみずしい白ワインが主体

栽培されるぶどう品種はドイツと重なるものが多く、ボトルもドイツで一番ポピュラーなフルート型というスマートモデルを使用しています。「ヴァンダンジュ・タルディヴ」と呼ばれる遅摘みのぶどうを使った甘口で有名なワインが造られるのも、貴腐菌というカビによって糖度を増したワインが世界的にも有名なドイツの影響と言えるでしょう。 AOCは至ってシンプルで、Alsace Grand Cruを頂点にした3区分のみ。

フランスを代表するワイン産地④シャンパーニュ地方

ご存知、高級スパークリングワイン「シャンパン」の産地シャンパーニュ地方。フランス最北のワイン産地で、ぶどう栽培の厳しささえ想像に難くありませんが「メゾン」と呼ばれる生産者の並々ならぬ情熱と高度な醸造技術で、圧倒的な知名度を誇るスパークリングワインを醸し続けています。

AOCは、わずかに生産される非発泡性ワイン以外のものはすべて「Champagne」。その上で村単位の「Grans Crus(特級)」と「Premiers Crus(1級)」が決められています。 世界中のスパークリングワインの指標とも言えるシャンパーニュ。「スパークリングワイン全解説。味・産地・人気・オススメ・美味しく飲むコツまで総まとめ! 」でも詳しくご紹介していますので、ご興味のある方はご覧になってみてくださいね。

フランスを代表するワイン産地⑤ロワール地方

フランスで一番長いロワール川渓谷に広がるぶどう畑の中に、点々と佇む古城は、まるでタイムスリップしたかのよう。世界遺産に登録されるほどの美しい景観の中で生まれるロワールワインは、たくさんのコミューンにAOCが存在します。

1年を通した寒暖差がはっきりしている大陸性気候の中で育まれたぶどうは酸味が豊富ですが、ぶどうの特性を知り尽くした醸造法で、親しみやすくナチュラルな旨味を持ったワインを生み出します。三大ロゼワインと評価の高い「ロゼ・ダンジュ」は、フレッシュ&フルーティーな美味しさでふんわり気分。

フランスを代表するワイン産地⑥コート・デュ・ローヌ地方

南フランスのローヌ川沿いに広がるコート・デュ・ローヌ地方は、近年、世界中の注目を集める銘醸地。北部と南部でガラリと印象が変わるワインを醸し出すのが特徴で、AOCが点在しています。 機械が入る事も出来ないほどの渓谷の急斜面に畑のある北部は生産者も少なく、その分、高価格になりますが、それでも飲んでみたいと思わせる野性味とエレガントさを兼ね備えた孤高のワイン

南部のワインは親しみやすくカジュアルな印象ですが、いくつものぶどう品種をブレンドして造る事が多く、造り手さんによって、たいへん重厚感のあるワインに仕上がります。

フランスでよく見るブドウ品種と味わい

フランスワイン

次は、フランスワインの主要ぶどう品種を選りすぐりでご紹介します。同じ品種であっても、栽培される土地柄によって味わいを変えるぶどう。さて、プランすワインのぶどうはどんなお味でしょうか?

フランスワインを代表する生産地別にご案内します。

フランスワインの赤ぶどう品種①カベルネ・ソーヴィニヨン×ボルドー地方

フランス産の赤ワインを代表するぶどう品種と言えば、カベルネ・ソーヴィニヨン。私がワインの勉強を始めた時の最初の登竜門がこちらで、今でもなんとなく背筋が伸びるような、そんな特別なぶどう品種です。

世界中のワイン産地で栽培されるポテンシャルの高さを誇りますが、ボルドー地方の涼しい夏とゆるやかな冬に挟まれた長い秋がじっくりと実らせた持ち味は、骨格のしっかりとしたタイトな味わい。ハーブのような植物系のニュアンスもあり、ジューシーでフルーティーなワインのイメージとは一線を画す印象ですが、そこは他のぶどう品種とのブレンドで個性に膨らみを持たせ、オーク樽との抜群の相性で堂々とした品格ある極上のワインへと変化します。

前の章でも触れた1級から5級まである格付けワインの華のある佇まいも、また特別。

フランスワインの赤ぶどう品種②メルロ×ボルドー地方

ボルドー地方のカベルネ・ソーヴィニヨンを「フランスワインの女王」へと変貌させた立役者と言えば、このメルロ。カベルネ・ソーヴィニヨンを引き立たせるその包容力のある味わいは、主要品種としても銘醸地を作り上げる実力のあるぶどう品種です。

柔らかく甘さを感じさせるジューシーな果実味は、誰にでも愛される親しみやすい味わい。生産地をあまり選ばない事から日本でもクオリティーの高いメルロが栽培されていますが、ボルドー地方のサンテミリオン地区、ポムロール地区でのあでやかな味わいは専門家も絶賛!瞬く間に表舞台に躍り出た「シンデレラワイン」、キラキラとした輝きを放っています。

フランスワインの赤ぶどう品種③ピノ・ノワール×ブルゴーニュ地方

涼やかな気候を好み、皮が薄くデリケート。生産量も少なく、少々気難しいぶどう品種ピノ・ノワールですが、フランスワインのみならず、ワイン全体を現在の立ち位置まで連れてきたぶどう品種と言っても過言ではないでしょう。

ブルゴーニュ地方では栽培されている畑の数も、面積も、非常に小規模で、その小さな畑も複数の生産者によって細かく分割されているといったマニアックぶり。他のぶどう品種とブレンドしないピノ・ノワールの魅力を信じた気高さも「ワインの王様」と呼ばれる所以です。 はじけるような果実味あふれるワインから、熟成されて花開く落ち着きと華やかさを兼ね備えたワインまで、その味わいはたいへん奥が深く、世界中のワインラヴァーの心をつかんで離しません。渋みが少なめなので、赤ワインの“初めの一歩”にもおすすめですよ。

フランスワインの赤ぶどう品種④シラー×コート・デュ・ローヌ地方

南フランスの輝く太陽の下、手つかずの自然の中で育まれたぶどう品種、シラー。渋みと酸味があざやかで、正統派フランスワインの優雅さに明るく開放的な要素を加えたような個性あふれるワインは、他の国で造られるシラーのお手本。近年たいへん人気のあるぶどう品種です。

南フランスの土着白ぶどう品種「モンドゥーズ・ブランシュ」と赤ぶどう品種「デュレーザ」が自然交配された変わり種で、単一で醸される事が多いローヌ地方北部のワインは、すみれの花のようなエレガントさと野性的なスパイスの香りを兼ね備えた記憶に残るワイン。 これからやって来る土用の丑の日には、鰻の蒲焼きとのペアリングをおすすめするのが夏の定番です。

フランスワインの白ぶどう品種①ソーヴィニヨン・ブラン×ロワール地方/ボルドー地方

フランス産白ワインの代表ソーヴィニヨン・ブランはフランス語で“野性的な白”。その名の通り、たくましい生命力で、ニュージーランドなど新世界ワインでも目覚ましい活躍を見せるぶどう品種です。 原産地のロワール地方では、単一で醸されるハーブのニュアンスを伴ったストレートな果実味が魅力

中でも「サンセール」や「プーイィ・フュメ」といったAOCのワインは穏やかなコクも併せ持ち、どんなお料理にも合わせやすいワインに仕上がります。 ボルドー地方のソーヴィニヨン・ブランは、規格外で格付けにランクインされるほどの端正なワインを誕生させたり、世界三大貴腐ワイン「ソーテルヌ」を支えたりと大活躍!多彩な個性を存分に発揮しています。

フランスワインの白ぶどう品種②シャルドネ×ブルゴーニュ地方

世界中で白ワインと言えば、こちらシャルドネ。その土地その土地で違う名前を持つぶどう品種が多い中で「シャルドネ」という名前がこれ程までに有名になったのは、ブルゴーニュ原産のぶどうがいかに人気を博しながら広がっていったかを伺い知ることが出来ます。

各要素のバランスが整ったニュートラルな味わいですが、それだけに造り手や産地によって多彩な表情を見せる素直さが最大の魅力。ほんのりとした塩分を感じさせるミネラリーなものから凝縮感のあるジューシーなタイプ、オーク樽で熟成されたこっくりとリッチなタイプまで、単一で醸されるワインながら変幻自在な表情は、次々と味わってみたくなる王道の味わいです。

贈り物でワインを探されているお客様には、この“失敗しないワイン”を選択肢の一つとして必ずおすすめします。

フランスワインの白ぶどう品種③リースリング×アルザス地方

ドイツの影響を受けるアルザス地方のワインの中でも、一番有名なぶどう品種がリースリング。古くから栽培されている伝統的な品種ですが、その美しい味わいとポテンシャルの高さから世界中で栽培される国際品種としても人気を博しています。

はつらつとした酸味と純度の高いピュアな果実味が持ち味ですが、ドイツワインと比べるとアルザスのリースリングは穏やかで丸みのある味わい。ほんのりとした甘さが心地良いワインを醸し出します。 フランスワインの中で最も情報量の豊かなラベルは、とても親切。使用されているぶどう品種も記載されているので、ワイン選びに役立ちますよ。

フランスワインの白ぶどう品種④ヴィオニエ×コート・デュ・ローヌ地方

一時期は絶滅の危機に瀕したヴィオニエですが、ローヌ地方の北部にある白ワインAOC「シャトー・グリエ」がこのぶどう品種を救ったと言っても過言ではないでしょう。 「シャトー・グリエ」は生産者名がそのままAOCになったヴィオニエ100%のスーパーワイン。「フランスの五大白ワイン」のひとつに数えられたり、「ローヌのモンラッシェ」と呼ばれたり。数々の名声を手にしています。

とろりとした質感を感じるほどに密度の高いフルボディー「コンドリュー」も有名なヴィオニエのAOC。 我が家の庭に咲くハーブ、ゼラニウムが香り立つと決まってこのぶどう品種を思い出す、花のようにアロマティックな白ワインです。

こんな人には是非フランスワインを試して欲しい!

フランスワイン

これまでお話したように、フランスワインが築き上げた堂々たる王道の姿は揺るぎないものですが、一方でフランス国内でのワイン消費率は年々減少傾向。一人当たりのワイン消費量は、全盛期の3分の1程度というデータも。そこで、フランスワインは時代に即した新しい試みを次々と打ち出しています。 ここでは、これから好きになる方も、すでにお好きな方も、試していただきたいフランスワインの「今」をお話します。

サステナブルなワインが飲みたい!

最近よく耳にするサステナブルという言葉ですが、フランスワインの世界でもその波は日に日に大きくなってきています。何十年後の未来も家庭の食卓にワインが並んでいる事を願って、地球や人に優しいワイン造りに挑戦する生産者がフランス各地にも続々と登場しているのです。

例えば、ボルドー地方サンテステフ村の「シャトー・モンローズ」。ランクインする格付け2級の中でも1、2を争うと言われるこのシャトーは、地熱システムやソーラーパネルの設置などによる太陽光の有効利用やトラクターの電気化など、大規模なサステナブルへの取り組みでワイン自体のクォリティーにも相乗効果を上げている真摯なシャトーです。

もうひとつボルドー地方の試みで見逃せないのは、新しく承認したぶどう品種。具体的には赤ワイン用ぶどう品種4種と白ワイン用ぶどう品種2種ですが、国際ぶどう品種を定番としてきたボルドー地方には意外性のあるものばかりで、地球の温暖化などさまざまな環境の変化に対応する病害虫にも強いタフなメンバーが揃っています。

他にもシラーやグルナッシュなど、ローヌ地方のぶどう品種をカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなどの伝統品種とブレンドするところも。 新生ボルドーワイン、店頭に並ぶ日が今から楽しみです!

ワイン王国の新しいトレンドを試してみたい!

フランスでは、このところ続々とAOCに新しい動きが起こっています。 まずはブルゴーニュ地方で生まれた新AOC「ブルゴーニュ・コート・ドール」。 AOC「ブルゴーニュ・コート・ドール」とは、ディジョンの南、コート・ド・ニュイ地区からコート・ドール地区の最南、マランジュの中に点在する畑で栽培されたぶどうだけをブレンドしたワインが認められるAOCで、有名な村名AOCにランクインしている畑の隣で栽培されたぶどうが使われているなど、リーズナブルにハイクォリティーなワインが楽しめるお買い得感満載のAOCです。

そして、ボルドー地方の赤ワインだけのAOCメドックに白ワインが認められるようになるというニュースも。 今までこの地区のソーヴィニヨン・ブランなどで造られた白ワインは、赤ワインに負けない位の品質の高さを持ってはいてもAOCメドックを名乗る事が出来ませんでしたが、堂々とPR出来るようになるこれからは、白ワイン自体の知名度が上がる事間違いなし!です。

他にも、アルザス地方で行われているフィールドブレンドも要チェック! 「フィールドブレンド」とは、同じ畑に植えられたいろんな種類のぶどう品種を一緒に収穫して醸したワインの事で、フィールド、すなわち畑の段階ですでにブレンドされているという、その土地土地の「テロワール=土壌の個性」に焦点を当てた醸造法です。 同じ生い立ちだからこそ生まれる息の合ったハーモニー。独自の個性が楽しめるワイン、ぜひ試してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?フランスワインが愛される秘密を探す・・・などと大きな事を言いながら始めたこちらですが、お話出来た事はまだまだほんのわずか。

これからフランスワインをたくさん楽しんでいただけますように。そして、どうぞご自身でその魅力を探してみてくださいね。