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ノンアルって体に悪い?妊婦でも飲める?ノンアルの疑問に一気に回答

pregnant drinking non alcoholic

より本物に近い美味しさを味わえるようになったノンアルコール飲料。

健康に気を遣う妊娠中はノンアルコール飲料を飲んでも体に影響はないのか、特に気になりますよね。

ここではノンアルコール飲料のメリットとデメリット、妊娠中の体への影響についてご紹介します。この記事を読むことで、ノンアルコール飲料に不安や戸惑いを感じている妊婦でもゆったり楽しむことができます。

妊娠中にノンアルコール飲料を飲んでも大丈夫?赤ちゃんに悪影響はない?

妊娠とアルコールの危険性は分かっていても、ノンアルコール飲料は妊娠中でも飲むことができるのか、胎児への影響がないかどうか気になりますね。

避けた方がいいノンアルもご紹介します。

妊娠中にできるだけ避けた方が良いノンアルはある?

甘いノンアルコール飲料はできるだけ選ばないようにしましょう。 甘い飲みものには中毒性があるので、食べる量や間食が増えることで妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を合併するリスクもあります。

甘いタイプのノンアルコール飲料を選ぶ場合は、糖質が低いものを選んでみましょう。糖質を代謝する時はビタミンやミネラルが必要ですが、糖質を摂り過ぎるとミネラルなどの栄養が胎児に行き届かなくなる恐れがあります。

ノンアルコール飲料が胎児に及ぼす影響は?

妊娠中に人工甘味料入りの飲料を習慣的に飲んでいた妊婦から生まれた子どもは、全く飲んでいない妊婦から生まれた子どもと比較して1歳を迎えた時点で過体重になるリスクが高くなるという海外の調査があります。

人工甘味料は甘さに慣れると味覚が鈍くなります。母親の食生活が胎児の成長に密接に関わっているので、適度に人工甘味料と付き合っていきたいですね。

ノンアルコール飲料によく入っている添加物

ノンアルコール飲料はお酒のような飲用シーンや満足感を想定して造られます。アルコールはほとんど含まれませんが、「香り・苦み・味わい」の要素ができるだけ失われないように下記のような人工添加物が入っています。

  • カラメル色素
  • 人工甘味料(アセスルファムK、スクラロース)
  • 苦味料(ノンアルコールビールに多い) 
  • 香料 
  • 酸化防止剤

ノンアルコール飲料に必ずと言っていいほど入っている人工甘味料(アセスルファムK、スクラロース)は、砂糖の200〜600倍ほどの甘さを感じるのが特徴です。成分表を見るとよく記載してあります。

添加物や砂糖の何倍と言われると、健康にいい響きはしませんが、人工甘味料は日本で許可されている添加物です。アメリカをはじめ全世界20カ国以上で使用されています。1日摂取量の規定はありますが、基本的に過剰摂取しなければ問題ないでしょう。

私たちの生活は添加物であふれています。妊娠中は栄養や体にいいものをできるだけ摂取し、愛しい胎児へ大事な栄養素を届けてあげたいものです。

無添加に少しこだわりたい気持ちもありますが、過剰に意識して添加物を避ける必要はありません。食事を心から楽しめないほど添加物を意識するより、多少添加物が入っていても「あら、美味しいわね」と穏やかに味わうのもいいですね。

ノンアルコール飲料のメリットとデメリット

健康志向の現代でノンアルコール飲料を積極的に取り入れる人は増えています。

アルコール量を正しく確認すれば、妊婦でも飲むことができるノンアルコール飲料ですが、どのような特徴があるのでしょうか。妊娠中の生活で取り入れやすいものから試してみては。

ノンアルコール飲料のメリット

カロリーが低め

ノンアルコール飲料には「カロリー0、糖質0、プリン体0」など多くのゼロ商品があります。妊婦健診前になると急に体重測定でドキドキしてしまう妊婦にとっては、カロリーが低い飲料はとても助かりますね。

アルコール自体のカロリーは1g中7.1kcal含まれています。ノンアルコールというだけでカロリーを減らすことができます。100mlあたり5kcal未満であればカロリーゼロと表示されるので、完全にカロリーがゼロではない可能性があります。

低カロリーを過信して飲み過ぎないようにしましょう。

「高揚感・楽しさ・リラックス」を得られる効果がある

京都大学と酒造メーカーが共同で行った実験で、22人の男女にノンアルコールワインを飲んでもらい、自律神経などのリラックス度を測定したところ、アルコールを飲んだ時と同様に「高揚感・楽しさ」を感じ、ノンアルコールで酔わない安心感から「リラックス」の度合いも上昇したという結果が得られました。

この結果のポイントは「脳の記憶」にあります。酔いを経験した際の「酔いの快楽」の記憶が、ノンアルコールを飲んだときにも呼び覚まされ、酔いに似た快楽をもたらすというのです。

リラックスを効果的に得るためには、飲むときの雰囲気も大事にしてみてください。 いつもより少し頑張ったご褒美に、飲むグラスを準備したり、少し照明を落として音楽を流し、BARのような雰囲気にしてみる。自分が落ち着く空間や時間を確保することも、妊娠中のストレス解消につながります。

ノンアルコール飲料のデメリット

アルコール度数を正しく確認する必要がある

日本の酒税法ではアルコール1%以上のものを酒類、アルコール分1%未満のものをノンアルコールと分類しています。微量であってもアルコールが入っている場合があるので、「アルコール量0.00%」の表記があることを確認してください。

商品の中には、ノンアルコールとアルコールの缶が同じデザインで一見区別がつきにくい商品も存在します。妊娠中は眠気やだるさを感じやすく判断力が鈍くなるので、購入時は誰かに確認してもらう、飲む前にもう一度確認するなど、赤ちゃんを守るための行動を心がけましょう。

カロリーゼロの人工甘味料が食べ過ぎを招く

人工甘味料は砂糖の200倍以上の甘さを感じますが、カロリーは発生せず血糖値の上昇も起こりません。すると脳が錯覚を起こし摂食行動が促進され、むしろ太りやすくなります。

人工甘味料の強い甘みは感覚を鈍くさせるので、より甘いものを欲してしまう中毒性もあります。体重コントロールや食事制限が必要な妊婦にとっては、耳を塞ぎたくなりますね。 鈍さを作り出しているのは、私たちが普段の食事で摂取している人工甘味料の影響かもしれません。

日頃から素材の味や出汁の風味など、天然のものを積極的に取り入れることで、素材そのものの美味しさを感じてみましょう。

【妊婦でも飲みたい】ノンアルなのに周囲の目を気にすることも

お酒が恋しい妊婦はたくさんいます。突然のアルコールを我慢しなければいけない生活で感じる不安や葛藤に、どう対処していけばいいのでしょうか。

周囲の目が気になってしまう

0.00%のノンアルコール飲料を選んでいるにもかかわらず、実家の母親や家族から反対されて気持ちよく飲めなかった、という妊婦さんの声がありました。

家族は妊婦の体調を心配しての配慮ですが、このような周囲の対応には戸惑いを感じますね。ノンアルコール飲料とはいえ、アルコールに近いものを楽しむことがタブー視されているかのようです。

堂々とノンアルコール飲料を楽しむことができず、自宅でひっそり飲んでいる妊婦さんもいらっしゃいます。

女性は多くのストレスや痛みと闘っている

妊婦は出産という大仕事に向けて体が準備を始めるために、体調が変化しやすくなります。大きなお腹で寝返りを打つことすらままならず、腰痛などの痛みやストレスとも闘っているのです。

日々の家事もこなす頑張る妊婦さんには、ノンアルコール飲料を片手に、ゆったりとリラックスする時間を大事にしてほしいです。

また「息抜きする方法を忘れてしまった、子どもが心配で何をしていいのか分からない」 そんな悩みを抱えた出産後の母親もいます。

出産という大仕事をした後でも、母親はゆっくり気を休めることが難しいとも言えます。 ストレスを感じやすい大事な時期だからこそ、自分をいたわり「今日も穏やかに過ごした自分はすごい」と盛大に自分自身を褒めてあげましょう。

ノンアルコール飲料は妊婦も問題なく飲むことができます。しっかりアルコール量0.00%であることを確認した上で、心地よい時間を堂々とお過ごしください

まとめ

ノンアルコール飲料の特徴から妊婦への体の影響、そしてノンアルコール飲料との向き合い方までお伝えしました。

添加物や人工甘味料など、妊娠中は特に気をつけたいものではありますが、「高揚感・リラックス」を得られる効果もあるので、適度に付き合ってみましょう。

ノンアルコールは、「アルコールの代わりに仕方なく飲むもの」から「タイミングや場所でアルコールの有無を使い分けるもの」へと変化しています。神秘的な体験ができる妊娠生活を快適に過ごすための参考にしてみてください。

鳴海いく

30代女性、看護師として働いています。4歳と1歳の女の子を子育て中です。私の至福のひとときは、1日の終わりに温かい飲み物をゆっくり座って飲めたとき。趣味は手ごねパン作り。