「おしゃれなお酒をプレゼントしたい!」と考えた時に、ワインギフトを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。 しかし、「ワインの知識がなく、選び方がわからない」 「ワインを贈る時のポイントはあるの?」 など、 ワインギフトにハードルの高さを感じる方もいるかもしれません。
じつは、筆者自身もその1人でした。 元々、ワインの知識はありませんでしたが、選び方のポイントを少しずつ学び、今では自分自身でワインを購入して楽しむ機会も増えています。 筆者から見ても、ワインギフトはプレゼントとしておすすめですよ。
この記事では、
- 初心者でもわかるワインの種類
- ワインがギフトとしておすすめな3つの理由
- シチュエーション別のワインをギフトの相場
- ワインギフトで気を付けたい注意点
- ギフトで贈るおすすめワインの選び方
を紹介します。 ワインギフトを考えている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
初心者でもわかる!ワインの種類とは?
まず、ワインはいくつかの種類に分類されます。 種類を知るだけでも、ワイン選びの参考になりますよ。
スティルワイン(泡のないワイン)
泡のない種類のワインになります。一番スタンダードなワインですね。 スティルワインは、おもに3種類に分類されます。 それぞれのワインには、甘口、辛口があります。
【赤ワイン】 ブドウの果汁に皮、果肉、種を一緒に漬け込んでつくられるワインです。 皮や種に含まれるタンニンという成分が抽出されて、赤ワイン独特の渋みが出ます。
【ロゼワイン】 淡いピンク色が特徴のワインがロゼワインです。赤ワインと同様に果汁に皮や種を漬け込みますが、途中で果汁を別のタンクに移動させたり、白ワインと混ぜながら醸造したりと、さまざまな作り方があります。 味も、つくり方によって赤ワイン寄り、白ワイン寄りと変化が生まれます。
【白ワイン】 ブドウの皮や種を果汁に漬け込まずに作られる白ワイン。 フルーティーさの残る透明感のあるワインです。赤ワインに比べ、渋みの少ない特徴があります。
スパークリングワイン(泡のあるワイン)
炭酸の入った泡の出るワインのことをスパークリングワインと言います。 ワインに炭酸を注入しているものや、二次発酵を行うものなど、つくり方によって、発砲の種類はそれぞれ。 ちなみにシャンパンもスパークリングワインの一つとされています。 スパークリングワインの中にも、赤ワイン、ロゼワイン、白ワインの種類があります。その他のワイン
他には次の2種類のワインがあります。
【フォーティファイドワイン】
- アルコール度数が高めのワイン
- 保存性が高い
- ブランデーなど
【フレーバードワイン】
- 薬草や果実、甘味料を加えたワイン
- 独特の味わい、香りが特徴
- サングリアなど
ワインがギフトとしておすすめな3つの理由とは?
数々のお酒の中で、ワインのギフトはおすすめです。 その理由を確認してみましょう。
ワインには賞味期限がない!
ワインには、賞味期限がありません。 「ワインは、寝かせれるほど美味しくなる」と聞いたことがある方もいるのではいでしょうか。実際、すぐに飲まずにあえて寝かせてから飲む方もいます。 鮮度を気にする必要もなく、賞味期限のないワイン。 飲みたい時に気軽に飲むことができるお酒です。 期限を気にしなくてよいのは、貰う相手にとっても嬉しいポイントでしょう。
家に数本のワインがあっても困らない
ワインは家に数本あっても困りません。 賞味期限もなく、飲まない場合は料理に使うこともできます。 また、賞味期限がないことで、ストックとしておくこともできますね。 実際に私もプレゼントでワインを貰ったタイミングが重なり、家に3本ほどワインのある時期がありました。 ただ、特に困ることはなく、むしろ突然の来客時に一緒に楽しむこともでき嬉しいプレゼントの1つでした。
自分ではいいワインを買わない人が多い
自分でちょっと高価ないいワインを買う人はそう多くありません。ワインは嗜好品ですから、そこにいつもお金をかけているという方は少数派かと思います。 筆者自身も、イベント時に少しいいワインを買うことは多いですが、普段買う機会は少ないです。 特に理由はありませんが、せっかくいいワインを買うなら専門店で購入したいと無意識に疎遠になっています。
逆に、友人宅を訪れる時にワインを持参する機会は多いかもしれません。 自分で買うには、億劫になりがちだからこそプレゼントでもらうワインには、嬉しさを感じます。
【おすすめと一緒にご紹介】シチュエーション別!ワインギフトの相場とは?
安価な物から高価なものまで、選ぶ幅の広いワイン。 それぞれの価格のワインにはどんな特徴があるのでしょうか。 ギフトで贈る前にワインギフトの相場を確認してみましょう。
ちょっとしたお礼には3,000円程度のワインを
ちょっとしたお礼を贈りたい時にもワインはピッタリです。 3,000円程のワインの特徴は
- 1,000円のワインに比べ、味にハズレがない
- 味に、より複雑味が出て濃厚な味わいやエレガントな風味が楽しめる
- 有機農法、無農薬などのオーガニックワインもある
です。ワインは大体3,000円以上になると「普段飲んでいるのと違って美味しい」と感じる方が多いので、その点も安心です。
3,000円程でおすすめ白ワイン:ブルゴーニュのシャルドネ
3,000円程で美味しい白ワインをお探しの方に是非お勧めしたいのが「ドメーヌコルディエ ブルゴーニュブラン ジャンドラヴィーニュ」。フランスブルゴーニュ地方のシャルドネですが、非常にバランスが良く、フルーティーかつ上品な仕上がりとなっています。
+wine店長布川も、ちょっとしたギフトの際はこれを選ぶことが多く、誰にあげても「あのワインすごく美味しかった」と言われるので(これ本当です)今では家に必ず数本はストックしています。
フランス産ということもあり、上品な仕上がりとなっていますのでギフトにはうってつけです。
3,000円程でおすすめ赤ワイン:オーストラリアのシラーズ
赤ワインなら「ダーレンベルク フットボルトシラーズ」がおすすめ。オーストラリアのシラーズですが、フルボディでしっかりとしたお味の1本です。
特にグラスに注いだ時のベリーの香りが美しく、なめらかなタンニンに、余韻にはチョコレートを思わせるような香ばしさもあります。お料理にもとても合わせやすい1本です。
お世話になった人には5,000円程度のワインを
お世話になった人には、5,000円程のワインを贈るのがおすすめです。 5,000円程のワインの特徴は
- 濃厚で味わい深いワインが楽しめる
- 栄誉ある賞を受賞したワインも
- ワイン好きなら知っている有名産地で造られたものにも手が出せる
です。
5千円程度のワインになると有名産地のものや、有名ワイナリーのものに手が届く金額となります。選択肢がグッと広がりますので、相手の好みを考えて選んでみましょう。
5000円程のおすすめ白ワイン:ほとんどがフランス国内で消費されてしまう貴重なドメーヌのシャルドネ
5,000円程でおすすめしたい白ワインは「ドメーヌミッシェル ヴィレクレッセトラディション」です。ヴィレクレッセというのはフランスブルゴーニュ地方マコネ地区の村名ですが、この地域で作られるワインはとてもバランスがよく、それでいて比較的リーズナブルなためワイン好きの中では人気の高い地域となります。
こちらの1本も、旨味がぎゅっと詰まっていて抜栓した後も味の移り変わりが美しいため、1週間ほどは美味しく召し上がることができます。日本への輸入量は非常に少なく、ほとんどがフランス国内で消費されてしまう貴重なワインですので、ワイン好きの方にも是非。
5,000円程でおすすめ赤ワイン:カリフォルニアの濃厚カベルネ・ソーヴィニヨン
赤ワインでお勧めしたいのが「ジャムセラーズ カベルネ・ソーヴィニヨン」。こちらはカリフォルニアのものですが、とにかく濃厚。温かい日差しのカリフォルニアらしい1本といえます。
よく熟したカシスやブルーベリーの香りに、樽熟成からくるバニラやシナモンのようなニュアンスが印象的で、「ジューシー」という言葉がぴったりなワインです。お肉料理にはうってつけですし、ビーフシチューなんかとも相性抜群ですので、特別な日に特別なお料理と開けやすいと思いますよ。
特別なギフトなら1万円のワインがおすすめ
特別なギフトとして、1万円のワインを贈ってみてはいかがでしょうか。 1万円のワインの特徴は
- 豪華レストランで扱っているような高級ワインも
- 普段は味わえないような熟成された味わいが楽しめる
- 多くは出回らない希少価値のあるワインも選べる
です。
1万円となると有名産地のものはもちろん、当たり年のものや、同じワイナリーの間でもグレードの高いボトルを選ぶことができるようになります。味わいも普段飲むデイリーワインとは大きく異なり、複雑味が増し、より奥深いものであることがほとんどです。
なかなか自分では買うことのできないワインは目を惹くこと間違いないでしょう。
1万円ほどのおすすめ白ワイン:ソノマコーストのシャルドネ
1万円ほどでおすすめしたい白ワインは「フラワーズ ソノマコースト シャルドネ」。こちらはアメリカのソノマコーストにある超一流産地にて作られるシャルドネで、強い日差しによる凝縮した果実味と冷たい気候がもたらす酸味との絶妙のバランスが秀逸な1本。他の産地にはない個性的な味わいがあり、ワイン通にも是非飲んでほしいワインです。
フラワーズという名前もギフトらしさがあり、エチケットも非常に上品なデザインですので贈り物には非常におすすめです。
ワインギフトで気を付けたい3つの注意点
ワインギフトを贈る時には、いくつか気を付けたい注意点もあります。 ちょっとした気遣いが大切ですね。
発送方法の確認
ワインを郵送で贈る場合には、発送方法を確認しましょう。 特に夏の気温が高い時期には、クール便がおすすめです。 常温保存でも問題ないワインもありますが、ワインの品質を重視するなら、温度変化を防ぐことがベストでしょう。特に金額が高いワインの場合はクール便を検討する方が無難です。
スクリューキャップが喜ばれることも
スクリューキャップとは、簡単に手でひねって開けられるキャップのことです。 最近では、ワインの特徴の1つともいえる、コルク栓ではなく、スクリューキャップに切り替える生産者も増えてきています。
ワインのコルク栓を開けるのに苦戦した経験のある方はいませんか。 筆者自身も開栓に失敗して、コルクが割れてしまった苦い思い出があります。 最近では、価格に関わらず、スクリューキャップのワインも増えてきています。 ワインに不慣れな方や、コルクを開ける力の弱い高齢の方などは、スクリューキャップのワインがおすすめ。 贈る相手によって、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
年代物やオーガニックワインには注意が必要
年代物のワインには、独特の風合いが生まれていたり、オーガニックワインには、特有の香りやクセがあったりと、好みが分かれることがあります。 そのため、贈る時には注意が必要。 「年代物のワインは高価」「オーガニックワインは身体によい」などのイメージを持っている方もいるかもしれません。 しかし、ギフトワインとしては、珍しいものよりも、飲みやすいものが喜ばれる傾向にあるので、覚えておきましょう。
さらに深掘り。ギフトで贈るおすすめワインの選び方のコツ。
ワインギフトを贈る時には、どんな点に気を付けたらよいでしょうか。 ワインギフトで失敗しないよう、おすすめの選び方を紹介します。
コツ①お店でギフト用に販売されているものだと安心!
まず最初にお勧めしたいのが「お店でギフト用に販売されているものを選ぶ」です。
ワインショップ等でギフト用に販売されているワインは、そのお店のソムリエやスタッフが「ギフトに合うワイン」として特別に選んだものです。例えば
- 貰い手がだれであっても美味しいと感じやすいワイン
- エチケットのデザインがギフトにふさわしい
- 産地にブランド力がある
等々が考慮されて選ばれています。
ギフトの場合、個性的なものを選ぶよりも王道を選ぶ方が安心だったりしますから、ソムリエやワインショップスタッフによって選ばれたものは一定の安心感があると言えますね。
+wineでもギフトボックス付きのギフトセット(当ページ下部に一覧がございます)を複数用意しております。+wineでは上記の点に加えて
- 季節感
- 流行
等も考慮して定期的にギフトの中身を見直しています。ラッピングに使うボックスもとても高級感のあるものですので(イメージはこちら)、ワインギフトをお探しの際は是非ご検討ください。
コツ②お祝いごとにはスパークリングなら間違いなし!
お祝いごとと言ったら、スパークリングワインのイメージがある方も多いのではないでしょうか。 お祝いごとのギフトであれば、スパークリングワインなら間違いありません。 実際に結婚式の乾杯などのおめでたい席でも、スパークリングワイン(シャンパン)はよく飲まれていますね。 昔からヨーロッパの上流階級の結婚式や戴冠式などのお祝いの席でもスパークリングワインは飲まれていました。 お祝いごとのギフトには、候補の1つに入れてみてはいかがでしょう。
3,000円程度のスパークリングならこれ!スペインのカヴァ!
3,000円程度でスパークリングのギフトをお探しの方におすすめなのが「マリアカサノヴァ ブリュットデブリュット」。こちらはスペインのカヴァです。
有名ホテルでの提供実績もあり、味わいもシャンパンに引けを取らないほどクリーミー。女性醸造家の手によって造られた1本で、エレガントさも兼ね備えるおすすめのカヴァです。
少しユニークなスパークリングもおすすめ
少しユニークなギフトをお探しなら是非お勧めしたいのが「フィールドレコーディングズ ドライホップ ペットナット」です。こちらはなんとホップと共に低温発酵されていて、ほのかにホップが香る1本。
ブドウや有機栽培のシャルドネのみが使用され、添加物も使われていない自然派なのも嬉しいですね。
やっぱり王道を行くならシャンパン
せっかくのお祝いだし王道を攻めたい!という方はやはりシャンパンがお勧めです。中でも+wineの一押しは「クサヴィエ アレクサンドルセレクション」。家族経営の小さなドメーヌが造るシャンパンですが、その丁寧な製法だからこそ生み出されるクリーミーさが何ともたまらない1本です。
日本での知名度は高くありませんが、国際的なワイン雑誌に取り上げられるなど海外では評価も高く、お祝いの日にはぴったりと言えるでしょう。
コツ③相手の食事の好みに合わせてワインをチョイス
ワインは食事の好みに合わせて選ぶのもおすすめです。
- 濃い味の料理には赤ワイン、あっさり味の料理には白ワイン
- 料理の色とワインの色を合わせる(肉料理は赤ワイン、魚料理は白ワイン)
- コース料理は味の濃さに合わせてワインも変えるとよい
もちろん好みもあるので、ここでは一般的な選び方の一例になります。 贈る相手の好みの食材や味付けを知っていると、ワインを選ぶときの参考になるでしょう。
コツ④季節感も選ぶときのポイントに
ワインを選ぶときには、季節に合ったワインを選んでみてはいかがでしょうか。 その季節にちなんだ特徴のあるワインを選ぶと、飲み慣れたワインでも新鮮な気持ちになりますね。
【春】
- 花の香り豊かなワイン
- 桜色を連想させるピンク色のロゼワイン
- 春らしい花柄や淡色のデザインボトル
【夏】
- スッキリした爽やかな味わいの辛口ワイン
- 炭酸で飲みやすく爽快さを感じられるスパークリングワイン
- 冷やして軽く飲めるような赤ワイン
【秋】
- 秋に解禁される有名ワインのボジョレー・ヌーボー
- オーガニックワインのハーブ特有の香り
- 少し重ためのワインもおすすめ
【冬】
- 寒さに負けないスパイシーなワイン
- クリスマスなどの行事に合わせて豪華なスパークリングも
- 濃厚で濃い味の体温まるようなワインを
ギフトにワインを贈ってみよう!
「ワインのことはあまり知らないから…」と、ワインギフトに躊躇してしまう方もいるでしょう。 たしかに多くの知識があれば、さらにワインを楽しめるかもしれません。 しかし、基本的なポイントを知るだけでも、十分にワインを楽しめ、喜ばれるワインギフトを贈ることができるでしょう。
選び方やコツを知り、喜ばれるワインを贈ってみませんか? ワインの味だけではなく、ワインを選ぶ楽しさや、贈るおもしろさも一緒に味わってもらえたら嬉しいです。