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【初心者用】白ワインと料理のペアリングのコツ!品種ごとのおすすめ例は?

how to pair white wine with food

赤、白、ロゼなど、様々な種類があるワイン。

せっかく飲むなら料理と合わせて美味しくいただきたいけれど、どのワインにどんな料理との相性が良いのかわからず、迷ってしまいますよね。

今回は、白ワインにぴったりなお料理とのペアリングを、ワインの味わいタイプが分かれる品種ごとにご紹介いたします!

白ワインと料理のペアリングのコツ

ワインと料理のペアリングにはいくつかのコツがありますが、その一つとして、ワインの色と料理の色をそろえると合わせやすいと言われています。

大まかなイメージの話にはなりますが、この法則をベースに考えると悩ましいペアリングが一気にわかりやすくなります。

基本的にイエローがかった透明感のある色合いの白ワイン。一緒に召しあがるなら、白身魚を始めとした魚介類や、鶏肉や豚肉などの白身のお肉との相性が抜群です。

さらに、白ワインの酸味がさっぱりとした味わいなので、野菜とのヘルシーなペアリングも楽しめますよ。

白ワインの有名品種と料理のペアリング例

全体的な白ワインと料理のペアリング方法は先ほどのとおりですが、せっかくいただくワインです。

ワインと料理の両方が引き立ち、それぞれの魅力が増して食卓全体がより華やぐよう、細かくワインの個性に沿ったペアリングを楽しんでみませんか?

白ワインとのペアリング①シャルドネとのペアリング

白ワインを代表する品種、シャルドネ。

その知名度の高さは「白ワインの女王」と呼ばれる程です。また、一口にシャルドネのワインと言ってもその味わいタイプは非常に多様で、変幻自在に飲み手を魅了する品種なのです。

しかし、基本的には大きく2つのタイプに分かれます。

まず、寒い地方や木樽を使わないで造られたシャルドネのワインは、すっきりとした味わいとなり、ペアリングは和食と合わせるのがおすすめ。シャルドネの繊細な香りや味わいが、和食のお出汁の風味と絶妙にマッチするのです。お出汁を使う以外に、お寿司や天ぷらもよく合います。

一方、暖かい地方や木樽を使って造られたものは、まろやかでコクのある味わいに仕上がります。このようなタイプのワインは、ホワイトソースをたっぷりと使ったグラタンやシチューなど、コクのある料理を引き立ててくれます。また、ちょっとひと手間はかかりますが、ムニエルなどの火を通した魚料理に軽めのオイルソースを合わせた一皿も、至福のペアリングが完成しますよ。

白ワインとのペアリング2ソーヴィニヨン・ブランとのペアリング

こちらもシャルドネと共に知名度の高い品種。ハーブのような清々しい爽やかな香りとフルーティな味わいが広く人気を集めています。

この特徴的な香りを活かして、ソーヴィニヨン・ブランにはお野菜やハーブをふんだんに使った料理を合わせたいです。グリーンサラダやハーブを散らしたカルパッチョ、チキンの香草焼きなど、前菜からメインまでを軽やかにお楽しみいただけます。

ちなみに、グリーンサラダにはカッテージチーズを加えて、ビネガードレッシングをかけていただくのが個人的におすすめです。ワインのシャープな酸がドレッシングと重なって爽やかさが際立ち、カッテージチーズの優しい風味が青々とした香りと酸味を上手く調和してくれます。

白ワインとペアリング③リースリングとペアリング

ドイツやフランスが主ですが、今では日本も含め様々な国で栽培されている品種です。辛口からデザートワインと呼ばれる極甘口まで造られていますが、ここでは食事に合わせやすい辛口タイプとのペアリングをご紹介します。

レモンをぎゅっと絞ったような香りとストレートな酸味が特徴のリースリングワイン。さっぱりとした料理には間違いなく合いますが、ここでおすすめしたいのは揚げ物です。

白身魚のフライや唐揚げなど、好みは分かれるかもしれませんが、よくレモンを絞っていただきますよね。柑橘の香りと酸味が印象的なリースリングのワインも同様に、揚げ物の脂っこさをさっぱりとしてくれるので、とっても相性が良いのです。ちょっと強引な気がするかもしれませんが、ぜひ一度試してみてください。

白ワインとペアリング④シャンパンやカヴァといったスパークリングワインとペアリング

きらきらとした泡がグラスの底から立ち上る様が美しく、気分も上がるスパークリングワイン。特にお祝いのシーンで大活躍のワインタイプです。そんなスパークリングワインは、ちょっとしたごちそうと合わせて華やかな食卓にしたいですね。

フルーティで酸味も程よく、しゅわしゅわと弾ける泡が脂っこさも綺麗に流してくれるスパークリングワインは、どんな食事にも寄り添ってくれる万能選手です。そのため、お肉や唐揚げ、ポテトフライ、チーズやハムの盛り合わせなどなど、色んな美味しいものが詰まったオードブルに欠かせません!

またメインはお寿司でもピザでも和洋折衷、そして前菜からメイン、さらにはデザートまで一貫して食事のシーンを華やげてくれますよ。

白ワインと料理のペアリングでの注意点

濃厚な赤ワインよりも比較的飲みやすく、親しみやすい味わいの白ワイン。これまでに挙げたように幅広いお食事と合わせやすいところが魅力的ですが、どうしてもペアリングが難しい食材もあります。

ペアリングが難しい食材①青魚

ソーヴィニヨン・ブランのペアリングでカルパッチョをおすすめしたように、基本的に白ワインは生魚ともペアリングが成功するほど魚と好相性です。

しかし、サバやアジなどの青魚とワインを合わせるのは至難の業。どうしても青魚特有のにおいが際立ってしまい、せっかくのワインの風味もどこかへ消えてしまいます。

アジフライやサバの味噌煮など、一部の青魚料理とのワインペアリングが可能なケースもありますが、少し上級者向けな印象。ひとまず、白ワインを召し上がる際は青魚をなるべく避けるのが無難です。

ペアリングが難しい食材②納豆

青魚同様、ワインと合わせることによって独特のにおいが必要以上に目立ってしまうもう一つの食材が納豆です。納豆パスタなど、一見洋風にアレンジすれば合わせられそうではありますが、それでもなかなか上手くペアリングしません。

しかし、日本の食卓には何かとひっそり登場する納豆。ワインを飲みたい日のテーブルに並んでいたら、納豆を食べた直後は少し他の料理を食べて口の中をリセットしてから、ワインを飲むと良いですよ。

白ワインとおつまみのペアリングはどうする?

これまではしっかりと食事をする際のペアリングを紹介して参りましたが、例えば食後などに軽くつまみながらワインを飲みたい時は、何を合わせれば良いペアリングを楽しめるのでしょうか。

生ハムやチーズ

ワインのおつまみと言えば、これらは外せません!赤やロゼなど他の色のワインでも定番のおつまみですが、もちろん白ワインにもピッタリです。特に、チーズはモツァレラなどのフレッシュチーズや、パルミジャーノなどのハードチーズとの相性が抜群です。

また、個人的にはチータラもかなりおすすめです。白身魚の旨味とチーズのコク、間違いありません!

ブルスケッタ

適当な厚さにカットしたバゲットやクラッカーに、野菜やチーズ、その他お好きな具材をたっぷりと乗せた一品。ちょっと贅沢なワインタイムやおもてなしの時に最適なおつまみです。

具材は気軽に何でも良いのですが、トマトとバジルを塩・オリーブオイルであえたシンプルなものが定番ですね。ちなみに、ここにニンニクやアンチョビを加えると、ワインもおつまみも止まらなくなるやみつきのペアリングになりますよ。

まとめ

きらきらと透き通る色合いと、フルーティな味わいが魅力の白ワイン。

フレッシュで爽やかなタイプからまろやかでコクのあるタイプまで、実は多様な味わいがあります。 私がワインに出会った頃は、「ワインというだけでも難しいのに、そんなに細かいところまで考えられない!」とペアリングのことまで頭が回らなかったのですが、それぞれに合う食事を合わせれば、ワインも食事も美味しさが何倍にも増すことに気づいてから、世界が広がったように感じますますワインを好きになりました。

少し悩ましいテーマですが、ぜひこちらの記事を参考に、素敵なペアリングでワインを楽しんでいただけると嬉しいです。

Saeko

日本ソムリエ協会認定ソムリエ。大学で醸造学を学び、家族もお酒好きであったことから酒類に深く興味を持つ。卒業後はワインのインポーターで店舗での販売やオンラインショップの企画制作に携わる。現在はフリーでライターとして活動中。