チョコレートに合うお酒はワイン!プレゼントにも最適なワインとチョコの組み合わせ
チョコレートには意外とワインが合う
ワインは単体で楽しむのも良いですが、食事とともに楽しむ食中酒と言われるお酒です。
ワインの世界では、お互いに味わいや香りを高め合う組み合わせを「マリアージュ」と呼んでいますが、今回はワインとチョコレートのマリアージュをご紹介。
「ワインとチョコレート」というと、意外な組み合わせだと思われる方もいるかもしれませんが、ちょっとした工夫やポイントを押さえるだけで、感動的なマリアージュに出会える可能性が高い組み合わせです。
今回ご紹介する押さえいただきたいポイントは3つ。「味わい」「香り」に加えて、チョコレートの場合は「温度」も加わります。今回の記事を参考にしながら、まずは一歩、ワインの冒険をしてみませんか。
こだわり派のあの人へのプレゼントの参考に、仲間とのひとときを楽しむヒントとしてお読みいただけると嬉しいです。
どんなチョコレートにはどんなワインがいいの?
どんなチョコレートにはどんなワインを組み合わせると良いのか、3つのポイントを具体的にご紹介していきます。
1つ目は「味わい」です。
ワインとチョコレートとのマリアージュには、お互いの「甘さ」を揃える、或いはワインの方がチョコレートよりも「甘み」を感じる組み合わせが良いと言われています。
糖度が高いチョコレートの場合、その甘さが口中でマスキングされてしまい、ワインと組み合わせると苦味や酸味を強く感じてしまいます。「甘さ」のバランスが取れていないと、チョコレートやワイン本来の美味しさが隠れてしまうのです。その場合、ワインをデザートワインと言われる貴腐ワインやアイスワイン、ポートワインなどの糖度が高いワインを選ぶという選択が考えられます。
基本はお互いに甘みのバランスを揃える、もしくはワインの方が少し甘みのあるものを選ぶと覚えておきましょう。
2つ目は「香り」です。まずチョコレートが持つ香りに注目。
ナッツ、ドライフルーツなどが入ったチョコレートの場合は、ワインも近しい香りを持つものを合わせるのが最適です。ナッツをローストし、キャラメリングをしたものが入ったチョコレートには、樽香(バニラ香)が効いたワインを選ぶなど。
その他、ベリーのジャムをはさんだチョコレートには、赤い果実の香りが特徴のワインをセレクトすると良いでしょう。
3つ目は「温度」です。
一般的にチョコレートを美味しくいただく温度は20度前後(18度~22度)だと言われています。高級なチョコレートの場合は常温。そのため冷やしたワインと組み合わせると、口中でチョコレートが溶けず、バランスが崩れてしまいます。
お互いの温度を揃える、或いはワインの温度を少し高めに設定すると、チョコレートが口中で適度に溶け、ワインとの相乗効果を生むでしょう。思い切って、ワインを少し温めてホットワインにするのもおすすめです。
スパイシーさが感じられるチョコレートの場合は、赤ワインにシナモンを少し加えたホットワインでバランスを取って。
これら3つのポイントをヒントにしながら、次は具体的な組み合わせを考えていきましょう。
チョコレートとワインのペアリング①ホワイトチョコレートの場合
ホワイトチョコレートは、カカオマスが入っていないチョコレート。そのため渋みや苦みがなく、クリーミーな風味が特徴です。
味わいや香りも甘みが強いチョコレートなので、ポイント1の「甘みを揃える、もしくはワインの方が少し甘みのあるものを選ぶ」という点を取り入れてみましょう。
甘口のデザートワイン、例えば、貴腐ワインやアイスワインなどと合わせるのがおすすめです。その他には、やや穏やかでありながら樽香の効いたカリフォルニアのピノ・ノワールとのマッチングもいいでしょう。
ワインが持つ甘いバニラ香と赤いベリーの香りが、ホワイトチョコレートとマリアージュし、優しい風味や甘酸っぱい味わいが口中に広がります。
チョコレートとワインのペアリング2ミルクチョコチョコレートの場合
ミルクチョコレートは、ミルク(乳製品)の入ったチョコレート。甘みも強く、まろやかな味わいのミルクチョコレートには、ワインも甘口がおすすめです。
例えば甘口の酒精強化ワインはいかがでしょう。酒精強化ワインとは醸造する過程でアルコールを添加し、アルコール度数を高めたワインです。糖がすべて分解されずにワインの中に残っているので、独特の甘さが特徴。
ポルトガルのマディラやポートワイン、スペインのシェリー、フランスのバニュルスなどが有名です。その他には、イタリアのモスカートと呼ばれる甘口の微発砲ワインもおすすめです。
またドライフルーツが入ったミルクチョコレートには、辛口の赤ワインを合わせるのが定番です。ポイント3の「少しワインの温度を上げてみる」という点を取り入れると、はちみつで甘みを加えたホットワインと合わせるのもグッド。ミルクチョコレートがふんわりと口中で溶けていくのを助けるので、お互いにまろやかで優しい甘さの相乗効果を生むでしょう。
チョコレートとワインのペアリング③ダークチョコレートの場合
ダークチョコレートは、カカオマスが40~60%のチョコレートで、ミルク(乳製品)が入らないタイプです。ビターチョコレートとも言います。
苦味や渋みが特徴のチョコレートなので、ポイント1の「お互いの甘さを揃える、或いはワインの方がチョコレートよりも甘みを感じる組み合わせ」という点でいうと、比較的ワインを選ばないタイプともいえます。
ダークチョコレートには、辛口の赤ワインを合わせてはいかがでしょう。例えば、カリフォルニアの赤ワインの代表、ジンファンデルはいかがでしょう。チェリーやラズベリーなどの果実をギュッと凝縮したような味わいが特徴。果実の皮が薄いブドウ品種なので、皮に含まれる渋み成分が比較的少なく、酸味も控えめでジューシーな味わい。香りにはチョコレートのニュアンスもあり、ダークチョコレートとの組み合わせは親和性が高いでしょう。
他には、甘い樽香が効いたリッチな辛口白ワインに合わせるのもおすすめ。ダークチョコレートの渋みや苦みを甘いバニラ香のふくよかな白ワインが包みこみ、マリアージュの可能性が高まります。
また甘口のロゼワインとの相性も良く、酸味や果実味が口中で溶け合い、華やかな後味が広がります。
チョコレートとワインのペアリング④抹茶チョコレートなど上記以外の場合
抹茶チョコレートは、ホワイトチョコレートに抹茶を加えたチョコレート。抹茶には渋み成分のカテキンが多く含まれ、後味に独特な苦みや渋みがあるのが特徴です。一見、ワインとの組み合わせは難しいと思われがち。
例えば、辛口のスパークリングワインと合わせてみてはいかがでしょう。口中に抹茶の渋みや苦みが広がった後、爽やかな辛口のスパークリングワインが洗い流してくれる組み合わせです。
【+wine一押し】チョコレートで有名!ダンデライオンとコラボしたワインもある!
ダンデライオン・チョコレートは、自然農法によって育てられたカカオ豆から、チョコレートになるまでの全工程を自社内で行っている、こだわりのクラフトチョコレート専門店です。
そんなダンデライオン・チョコレートから、甘酸っぱいチェリー、ハニーキャラメルのテイストを持つチョコレート。コラボレーションしたのは、「ソーヴィニヨン・ブラン・リザーヴ・ラザフォード・ナパ・ヴァレー」というワイン。
シュール・リー製法により旨みや複雑味を引き出し、樽熟成でリッチに仕上げた白ワインです。シュール・リーとは、ワインを醸造する工程であえて澱引きをしないで、ワインに漬け込んだ形で一定期間醸造を進める製法。この製法により、フレッシュな香りやふくよかなコクをワインに与えてくれます。
ポイント2の「チョコレートが持つ香りに注目。ワインも近しい香りを持つものを合わせる」という点をチェック。チョコレートが持つチェリーの甘酸っぱい酸味やハニーキャラメルのコクが、爽やかでありながらふくよかなコクや旨みを持つこのワインとマリアージュを生み出すでしょう。
ちょっと気の利いた大人顔なプレゼントとして、気になるあの人に贈ってみてはいかがでしょうか。自分へのご褒美としても最適です。
まとめ
「チョコレートに合うお酒はワイン!プレゼントにも最適なワインとチョコの組み合わせ」をご紹介しました。
ワインとチョコレートの組み合わせのヒント、「味わい」「香り」「温度」の3つをご紹介しましたが、参考になったでしょうか。
記事でご紹介した事例を基準にして、あなたならではのワインとチョコレートの一押しの組み合わせを探してみてはいかがでしょう。ワインの奥深い世界を広がるきっかけになるかもしれません。