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重めフルボティの赤ワイン7選!日常使い・ギフトのおすすめ品種。

フルボティ赤ワイン

ワインの中でもやっぱり人気の高い、ワインの花形「赤ワイン」。同じ赤ワインでも軽い味わいから渋みのしっかりした重めの赤ワインまで味わいは全然違いますよね。

味わいが様々だからこそ選ぶのが難しく、どれが自分好みの赤ワインか分かりにくいところが悩みどころ。 「重たい赤ワインが好きだけれど、ラベルに何も記載がなくてどんなワインを選べばいいかわからない…。」 「フルボディと書いてあるから買ってみたけれど渋みが全然足りなくて自分好みじゃなかった!ワインのボディって全然あてにならないな…。」

今回は上記のようなお悩みをもつ方の疑問が解決できる記事となっています。 赤ワインが好きだけど自分で選ぶと思っていたイメージと違った!という方、必見。 今回の記事では細かくワインの産地とおすすめ品種について紹介していきます!

重め/フルボティの赤ワインとは?

フルボティ赤ワイン

赤ワインの「重め/フルボディ」をザックリ一言で表すのであれば、力強く濃厚な味わいや渋み(タンニン)がしっかりした重めのワインの事を指します。

フルボディのワインはアルコール度数が高いものが多くリッチな味わいが魅力的です。 ワイン単体でゆったりグラスを傾けワインの時間を楽しんでみるのもいいですし、ステーキや煮込み料理などしっかりとした味わいのお料理と合わせるのもいいですね。

濃い味わいとぶどうの旨みをじっくり楽しめるためフルボディの赤ワインは、ワイン愛好家の人気の高いお酒です。 ご自宅用からプレゼントまで幅広く活躍する事、間違いありません。

【まず最初にご紹介】+wineおすすめ重めの赤ワインセット

重め赤ワインセット

+wineでは、おすすめ重めの赤ワインセット(送料無料)をご用意しています。

カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラーズといった有名品種の他にジンファンデルやボバルが入った6本セットで、どれも濃厚な味わいの赤ワインです。

「重めが好きだけど、どれがいいか分からない」「いつも結局同じようなやつを選んでしまう」という方に非常におすすめなセットですので是非お試しください!

これを選んでおけば間違いなし!フルボディ系ぶどう品種をご紹介

フルボティ赤ワイン

カベルネ・ソーヴィニヨン

フルボディの赤ワインの王道ぶどう品種である『カベルネ・ソーヴィニヨン』 フルボディのワインが飲みたいのであれば、このぶどう品種を選んでおけば間違いなしという安心感がありワインを選ぶ際に重宝しているという方も多いのではないでしょうか?

ブラックベリーやカシス、プルーンを思わせる濃厚な果実味、清涼感のあるオレガノやミントの様なハーブのニュアンスが特徴的なぶどう品種です。フルボディながら植物的なニュアンスもしっかりと感じられるため、濃厚な果実味がぎゅっと詰まりすぎておらずバランス感に富んだ上品な味わいが魅力的です。

マルベック

フランス南西部が原産地でボルドーでは『コット』、南西部のカオールでは『オーセロワ』とも呼ばれています。 マルベックはポリフェノール含有量が多くどっしりとした濃厚な果実味とまろやかな渋みが特徴的

マルベックから仕上がるワインは濃厚で濃い色調のため『黒ワイン』と呼ばれるほどボディのしっかりしたぶどう品種です。

濃厚なブラックベリーやプラムの様なジューシーな果実味が口の中にじわじわと広がり果実の旨みをしっかりと楽しむことが出来ます。後味に、カカオやバニラの様なあまやかな香りが広がり余韻の長いワインが多いです。

以前はフランス全土で栽培されていましたが寒さや病気に弱い為、栽培する生産者が減り現在はアルゼンチンが主な生産地となっています。その量はなんと世界のマルベックの栽培面積の75%以上なんだそう。アルゼンチンの温暖な気候と強い寒暖差の中で理想的なマルベックが育ち、高品質なマルベックを原料としたワインがたくさん造られています。

シラー

原産地はフランスですが、フランス、オーストラリア、スペインやアメリカなど世界各国で栽培されている国際的なぶどう品種です。 パワフルで濃い果実味が特徴的なぶどう品種ですが、栽培されているエリアによって味わいが大きく変化するぶどう品種です。

ブルーベリーやブラックベリーなどの力強くも鮮やかな果実味が魅力的。黒コショウや鉄分のニュアンスもあり力強い印象の赤ワイン。 黒コショウの様なスパイシーさが特徴的な赤ワインなのでやや癖ありの子羊や鹿などのジビエ料理と相性が良いです。しなやかでハリのあるタンニンがある為、しっかりタンニンを感じられる赤ワインがお好みの方にもおすすめです。

シラーは世界各国で栽培されており冷涼地と温暖地で味わいの幅も広い為、いろんな産地のシラーを試してみると面白いですよ。

ネッビオーロ

イタリアで最も有名なワインのひとつである『バローロ』というワインにも使用されているイタリアを代表するぶどう品種であるネッビオーロ。 タンニンが豊富で力強いフルボディ系のぶどう品種ですが、クランベリーやチェリーなど赤系果実の華やかなニュアンスを持ち合わせたネッビオーロは、普段はライト~ミディアムボディを飲んでいる方がフルボディのワインに挑戦したい!といった場合にも試して頂きやすいやすい1本です。

若いうちはタンニンと酸がしっかりと感じられますが熟成させるとそのタンニンと酸は綺麗にワインの中に溶け込み上品なワインに仕上がります。 そのため、熟成を前提としたワインが多く価格はどうしても高価になりがちです。 特にネッビオーロを代表とする『バローロ』などは高価な為、特別な日のワインとしておすすめ。

ネッビオーロを楽しむのであれば王道の『バローロ』も良いのですが、嬉しいことに最近では早飲みスタイルの安価なネッビオーロも増えてきており3000円前後で楽しめるようになってきました。最初はこの辺りの安価なネッビオーロから楽しむのもアリですよ!

【価格別】重めの赤ワインが飲みたい時のおすすめ7選

 2,000円以下のデイリーワイン編

①チリ×カベルネ・ソーヴィニヨン

比較的フルボディのワインは高価になりがちですが、チリワインはコストパフォーマンスに優れたワインが多く、デイリーながらもフルボディの飲みごたえのある味わいのワインが多く生産されています。

チリワインの発展は凄まじく沢山のぶどう品種を使ってワインが造られていますが、なかでも渋みがしっかりとしており飲みごたえのあるフルボディ系ぶどう品種の王道『カベルネ・ソーヴィニヨン』は外せません!

旨み・果実味がぎゅっと詰まったチリの『カベルネ・ソーヴィニヨン』はカジュアルなお料理と相性が良く普段使いでも重宝してくれます。 焼き鳥、ハンバーグ、焼き肉、酢豚など、お肉料理との相性は抜群です! お肉を囲んで普段のお食事やカジュアルなホームパーティーでの一本におすすめです♪

+wineでのおすすめは「コイレキュベ カベルネ・ソーヴィニヨン」。収穫量が抑えられた環境で造られた1本で、2000円以下という価格ながらプラムのような濃厚な香りに、チョコレートを思わせる長い余韻が特徴的です。

お肉料理との相性も抜群ですので、是非冷蔵庫に1本。

②アルゼンチン×マルベック

先ほどチリワインをおすすめしましたが、そのお隣のアルゼンチンも濃厚かつ安旨ワインの宝庫です! 先ほども少し触れましたが、アルゼンチンでは『マルベック』というぶどう品種が有名です。

アルゼンチンのマルベックはとにかく濃厚な果実味と、しっかりしていながらもまろやかなタンニンが特徴的です。ブラックベリーやプルーンの様な濃密な果実の旨みがガツンと感じられるパワフルな1本です。余韻にスパイスの香りがふわりと香り食欲をそそる味わいと香りがなんとも魅力的!

コショウたっぷりの豚肉や牛肉のグリル、八角の効いた角煮やカレーライスなどスパイシーなお料理と相性抜群です。 果実の甘く濃厚な味わいがしっかりと感じられるので個人的にはシナモンロールやシナモンたっぷりのアップルパイなどスパイスたっぷりの甘いお菓子ともおすすめです。機会があれば食後に残ったワインと一緒に試してみてください!

3,000円前後のちょっと贅沢ワイン編

③ローヌ(フランス)×シラー

フランスの南の産地『ローヌ』のシラーを主体とした赤ワインは、ちょっと贅沢をしたい日にぴったりの赤ワインです。 ブルーベリーやカシス、ブラックベリーなど濃密な紫黒系果実のアロマにしっかりとした果実味が飲みごたえのある1本。コショウや葉巻たばこを思わせるスパイシーさ、スモーキーさがワインに複雑味を与えワンランク上の味わいを演出してくれます。

ローストチキンや鴨肉のロースト、ラム肉の煮込みやグリルなど特別な日のごちそうと一緒にいただきたいリッチなワインです。 特にしなやかなタンニンが魅力のシラーは、あまい脂身がしっかりとのったラム肉とのペアリングがおすすめです。優しいタンニンと濃密な果実が、脂身をしっかりと包み込み上品な旨みを引き出してくれます。シンプルにラム肉を焼いただけでも好相性ですが、仕上げにオレガノやローズマリーなどのドライハーブを散らしてあげると更にワインとの相性がグッと良くなりますよ。

④スペイン×テンプラニーリョ

すこし変わった名前の『テンプラニーリョ』はスペイン原産でスペインワインでは外すことの出来ない有名なぶどう品種です。 このワインはミディアムボディ~フルボディまで味わいの幅が広い為、品種だけで味わいを判断するのは少し難しいワインです。

スペインのテンプラニーリョはワインショップやスーパー、通販サイトで沢山取り揃えてあり、その中から選ぶのが少々困難ですがフルボディの『テンプラニーリョ』を楽しむのであればワインのラベルに注目!ラベルに『グラン・レゼルヴァ(GRAN RESERVA)』と表記のものを選んでみましょう。 この『グラン・レゼルヴァ(GRAN RESERVA)』は、スペインにおけるワインの樽熟成期間を表す表記で18~24カ月以上の長い間、樽に入れて熟成させていたことを表しています。 樽で長期間熟成させるには熟成に強いしっかりとしたボディの強いワインを使用している可能性大!さらに長い樽熟成の期間中、樽からバニラやスパイス、カカオなどの樽由来の様々なアロマを引き出した赤ワインは複雑味のある余韻の長いワインに仕上がっているはずです!

深みやコク、旨みに長けたスペインのテンプラニーリョにはスペイン産の生ハム「ハモン・セラーノ」や黄色~オレンジ系のハードチーズと相性抜群。スーパーなどで気軽に手に入れるならミモレットやチェダーチーズなどがおすすめです。 ゆったりとワインを飲みながら特別なひと時を過ごす、そんなシーンにぴったりの1本です。

5,000円前後のギフト編

⑤ボルドー(フランス)×カベルネ・ソーヴィニヨン

フルボディのワインの代表的なワイン産地・ボルドー。 ギフトで差し上げる時にも定番の産地で根強い人気があります。 人気の秘密はやはりワイン自体の知名度も高く高価なイメージを持たれている点でしょうか。良いワインを飲んでもらいたい、いいワインだと差し上げた時に感じてもらいたいといった方が好んで選ばれている印象が強いですね。せっかく、じっくり選んだワインですから「いいワインをもらった!」と思ってもらいたいですもんね。

この産地は、様々な品種をブレンドして造る文化が浸透しておりカベルネ・ソーヴィニヨン100%など単一のぶどう品種で造られるワインはあまり多くはありません。 もちろんカベルネ・ソーヴィニヨン100%のワインも存在しますが、個人的にはボルドーワインでしたらやはりブレンドした赤ワインがおすすめです。

様々なぶどうの良さを生かして造られたボルドー産赤ワインはバランス感が絶妙でいろいろな香りや味わいが一つのワインから楽しむことが出来ます。 カベルネ・ソーヴィニヨン主体、メルロー主体、カベルネ・フラン主体、いろんなぶどう品種がバランスよく入ったワインなど生産者によってブレンド比は様々ですがフルボディを楽しみたいのであればカベルネ・ソーヴィニヨン主体のものがおすすめです。

ボルドーワインは価格帯の幅が広く3000円台~高価なものは10万円を超えるようなワインもありますが個人的には5000円前後の価格帯であれば、ボルドーワインはハズレなく楽しんで頂けるのではないかと思います。

1万円以上の特別な1本

⑥ピエモンテ州(イタリア)×ネッビオーロ

先ほどぶどう品種のトピックスでも少し触れましたが、イタリアの高級赤ワインのひとつであるネッビオーロを使用した『バローロ』はワインの王様と呼ばれており世界各地のワイン愛好家を魅了するような特別なワインです。

なんと、この『バローロ』はイタリアのピエモンテ州で厳しい条件をクリアしたワインしか名乗ることができません。ワインの王様という誉ある呼称をもち、イタリアの伝統と厳しい条件の中生まれたこのワインはギフトや記念日など特別なシーンで楽しむ赤ワインとして根強い人気のあるワインのひとつです。

華やかな赤系果実の上品な果実味としなやかなタンニンのバランスが熟成により綺麗に調和した『バローロ』は複雑味を増し、上品な味わいへと移り変わっていきます。一口飲むたびにうっとりしてしまうような上品さが『バローロ』の魅力的です。 お食事はラム肉や鹿肉のローストなどのジビエ料理がおすすめです。

ちょっと珍しいフルボディの赤ワイン

⑦カンパーニア州(イタリア)×アリアニコ

日本ではまだあまりメジャーでない『アリアニコ』というぶどう品種。『アリアニコ』を使用したワインは日本のワイン市場ではあまり見かけることが出来ないレアなワインです。

アリアニコはタンニンと酸、果実味のすべてが力強く感じられる超フルボディな赤ワイン。 特にイタリアのカンパーニア州のアリアニコはとても有名で「南のバローロ」と称されており、長期熟成にも耐えられる力強さを持っています。 ずしん、ずしんと迫りくる力強いぶどうの旨みは唯一無二の味わい。 見かけたらラッキー!なかなか見つからないワインですがフルボディ好きの方は見かけたら是非試して頂きたいワインです。

あまりの力強さに驚かされること間違いなし!特にタンニン豊富なワインが好きな人におすすめです。

【おまけ】ワインのボディ、もっと詳しく知りたい!

フルボティ赤ワイン

今回は飲みごたえ抜群・濃厚な味わいが魅力の『フルボディ』のワインをたくさんご紹介させていただきました。 フルボディのワインを紹介する間に好奇心旺盛なワイン好きの皆さまはそもそもこの『ボディ』とは一体なに?と疑問に思われている方もいるのではないでしょうか?

この『ボディ』、基本的には赤ワインに使われる表現なのです。もちろん、白ワインやスパークリングワインでもフルボディやライトボディと表現されることもありますがこれらのワインは辛口、甘口などと表現されることが多いです。

ワインのボディは『フルボディ=重口』、『ミディアムボディ=中口』、『ライトボディ=軽口』と3つの種類に分かれています。 主に『渋み(タンニン)』、『アルコール度数の強さ』、『コク、深み』『果実味の強さ』などが赤ワインのボディを構成しています。 ですが3つのボディ、実は分けるにあたっての定義が明確に決まっている訳ではないのです。

ワインのプロであるソムリエに同じワインを表現してもらっても、人により『フルボディ』という人もいれば『ミディアムボディ』という人もいるでしょう。 そのため、『フルボディ』と記載されているけど思ったより軽かった…何てこともたまにあります。ですが、それも一つの面白さ。

ワインは表現に不正解などはなく感じたことを表現し合うことでよりワインを楽しく美味しく飲むことが出来るかと思います。 あなた自身が『ミディアムボディ』と思ったのならそのワインは『ミディアムボディ』でOK!「私は、人と少し感覚がずれているのかな…?」などと思わずにいろんなワインを飲んで恐れずに沢山のワインの味わいや香りを表現してみましょう!

まとめ

今回はフルボディのワインについてご紹介させていただきました。 『ボディ』とは一言で言ってしまうとワインを飲んだ時に感じる強さのこと。

フルボディはその中でも一番重いワインを指す表現だという事が今回の記事で分かって頂けたかと思います。 フルボディのワインや産地は沢山あり、今回いくつか紹介したワイン以外にも沢山のワインが楽しむことが出来ます。 今回紹介した王道産地はどれも外せない人気の産地なのでワインを皆さまで楽しむ際にも重宝する産地かと思います。フルボディ好きの方は是非一通り試してみて下さい!

フルボディは非常にザックリとした表現なので、その中でもワインを比較してみると大きく異なるワインの味わいを楽しむことが出来ますよ!

酒音寧々

東京のフレンチレストランやワインショップでソムリエとして勤務し現在に至る。休日は手料理とともにワインのペアリングを楽しんでいます。