【初心者】ワインの有名ブランドをご紹介。これさえ押さえておけばばっちり!
価値を知って飲む、そのワインの背景を知って飲む。など、 ワインを飲むにあたって、やはり多少の知識があると全然楽しみ方は違ってきますよね。
この記事では、大人の嗜みとして知っておきたいワインの有名ブランドやワイナリーを種類別にご紹介します。
この記事はこんな方におすすめです。
- 少しはワインを知っておきたい。
- 知らないと恥ずかしい有名どころを押さえておきたい。
- フランス以外にも有名な国ってあるの?
- なんでワインって高いの?
そんな疑問のある方、最後まで読んで頂ければ、あなたももう、ばっちりワイン通です!
これさえ抑えとけば何とかなる!ワインの有名ブランド・ワイナリー
赤ワイン編
世界最高峰の赤ワイン産地の一つに、フランスのボルドーが挙げられます。
まずはその中でも赤ワインを語る上で外せないワード「5大シャトー」をご紹介します。 聞いたこともあるのではないでしょうか? ボルドーで1855年に制定された’’格付け’’で、1級から5級まで61シャトー(ワイナリー)が選ばれています。
ほとんどがカベルネ・ソーヴィニヨンと言う品種で造られた、重厚な赤ワインです。 その中でも格付け1級に君臨するのが、5つのシャトーです。
簡単に特徴をご説明します。
- シャトー ラトゥール:5大シャトーの中でも’’常に抜群の品質’’と定評があるワイン
- シャトー ラフィット・ロスチャイルド:フランスのルイ15世が愛したワインから’’王のワイン’’と呼ばれ、その名にふさわしい気品ある味わいです
- シャトー マルゴー :一言で表現するなら’’女性的’’。とても華やかなスタイルのワインで、女性へのプレゼントに喜ばれること間違いないです
- シャトー ムートン・ロスチャイルド :ミロやピカソなど著名な芸術家がラベルを提供している事で有名で、ラベルコレクターもいる程です
- シャトー オーブリオン 同じボルドーでも他の4つとは離れた場所に位置するシャトー。使われるブドウ品種の比率が異なることもあり、良い意味で一番個性的と言えますね
この5つを知っているだけでもう鼻高々ではないでしょうか? とは言っても1本10万円はくだらないものばかりで、実際は中々手が出ないのが難点です。そんな5大シャトーをお得に味わえる裏技!?を後ほどご紹介いたしますね。
白ワイン編
白ワインといえば、やはり’’シャブリ’’が有名ではないでしょうか? シャブリは「辛口白ワインの代名詞」とも言われている程です。 聞いたことあるけど良く分からない。と言う方のために簡単にご紹介しますね。
シャブリはフランス、ブルゴーニュのシャブリ地区のシャルドネ種で造られたワインの事。 馴染みのある例えで言うと、 日本の秋田県のあきたこまち種で作られたご飯。と言った感じでしょうか(笑)
実はワインは地区や村名、ぶどう品種の名前がそのままワインの名前になる事が多いので、それを知っておくだけでもう通です!
そしてそんなシャブリで知っておきたい生産者といえばやはり、 ウィリアム・ウェーブル。シャブリにある多くの優良畑を所有しているシャブリ随一の生産者です。
そして実は、一昔前シャブリという名前が乱用され、他国でも白ワインがシャブリという名前で販売される事が問題となっていました。シャブリと書いてあれば売れますからね。 その悪用を阻止させる事に一役買ったのが、ウィリアム・ウェーブルです。 彼の行動により、法律でシャブリ地区以外でのワインをシャブリと呼ぶ事が禁止されたのです。 歴史を変えた人と言う事になります! こういった背景を知るとまた、一味もふた味も違って楽しめますよね。
ぜひ、ウィリアム・ウェーブルのシャブリを探してみてはいかがでしょうか?
泡編
シュワッシュワのスパークリングワインの事を、ワイン通の間では一言’’泡’と呼びます。是非使ってみて下さいね。 そして、泡で押えておきたい有名どころと言えば、 やはりシャンパーニュです。
シャンパーニュと言えば「ドン・ペリ」でしょうか? ドン・ペリは最初にシャンパーニュを造った人なのです。有名な訳ですよね。 その上「ぶどうの出来が良かった年にしか造らない」という強い信念により希少性が増し、 ’’高級シャンパーニュ’’と呼ばれるようになっていきます。
数万円程するドン・ペリ。ですが、 同じ会社が手掛けるモエシャンであれば6000円程で手が届きやすいのでおすすめです。 モエシャンは世界中で愛されているシャンパンなのは間違いないです。そして実はドン・ペリと同じ会社なんですね。 そんな2つの違いを味わうのも楽しいですよね。
甘口ワイン編
甘口ワインも、スーパーで1000円以下で手に入るものから数万円の高級甘口ワインまでさまざま。
知っておきたい有名な甘口ワインと言えば、 ボルドー、ソーテルヌ地方の「貴腐ワイン」ではないでしょうか?
貴腐ワイン?腐ってるの?と思われた方も多いはず。 実はその通りで、とある’’菌’’に感染したぶどうを使う事からそう呼ばれています。 しかしその菌に感染したぶどうは、なんと逆に糖度が増した、あまーい高貴なぶどうへと変化するのです。不思議ですよね。 そのぶどうを貴腐ぶどうと呼び、そのぶどうで造られたワインを貴腐ワインと呼びます。
一歩間違えれば、本当に腐ってしまうリスクもあるため、ぶどうの生育期間中は細心の注意を払う必要があり、それ故、希少性のある高級ワインになります。
世界で一番有名な貴腐ワイン生産者「シャトー・ディケム」は、 とろけるような甘美な味わいで、世界中のワインラヴァーを虜にしています。
ワインで有名な国にはどんな国がある?
ワインはフランスのイメージが強いのではないでしょうか? 今回ご紹介したワイナリーもほとんどがフランスでしたね。
もちろん他にもたくさん有名な国は挙げられますが、まず大きく2つに分けられます。 「旧世界」と「新世界」と言われるものです。是非覚えておきたいワードです!
- 旧世界 フランスをはじめとする、イタリア、スペインなど古くからワイン造りを行っているヨーロッパの国を指します。
- 新世界 比較的新しくワイン造りを始めた国を指し、チリ、アメリカ、オーストラリアやニュージーランドがそれにあたります。伝統にとらわれることなく、新しい技術をどんどん取り入れて造られています。
全てを合わせても、ワインの生産量はフランスとイタリアがずば抜けて多く、毎年生産量ランキングでは1位2位を競い合っている程です。
新世界の代表格といえば、チリではないでしょうか?安いワインのイメージがあるチリワインですが、1万円を超えるものもあります。前述した5大シャトーをライバルとして掲げているワインもある程で、そのクオリティはお墨付きです。
アメリカのカリフォルニアワインも有名です。カジュアルなものも多いですが、高額で希少性のあるワインも多数生産されています。 「Y by YOSHIKI」 聞いたことはありますか?あの、X JAPANのYOSHIKIがカリフォルニアで手がけているワインで、日本ではすぐに完売するほどの人気です。見かけられたら是非試して頂きたいカリフォルニアワインの一つです。
有名ワイナリーのワインはなぜそんなにも高級なの?
ワインを見ていると、ビックリする程高いものが沢山ありますよね。 なんでこんな値段するんだろう?と思われる事も多いと思います。
原因として大きく2つ挙げられます。
➀コスト
ワイン造りといっても、ただブドウを収穫し、絞って、瓶に詰める。というだけではありません。 特に有名どころのワインの場合、リリースまでにとてつもなく長い年月を経ているのです。
- 機械ではなく手摘みによる収穫
- 人の手によるぶどうの選定
- 樽内での発酵や熟成
- 瓶内での熟成
など、ぶどうを摘んでからもトータルで軽く数年は寝かせておく必要があります。 より良いワインを造るためには熟成期間と言うものが大きく関わってくるからです。 産地によっては最低熟成期間が法律で決められているところもあります。 コストや手間を考えれば、’’高級’’と呼ばれるのも妥当と言えますよね。
➁需要と供給の差
現実的なお話で申し訳ないですが、高級ワインと言われるものはやはりみんなが欲しいものです。
特に近年は中国の富裕層が買い占める事態が足掛かりとなっています。 前述したとおり、ワインを造る工程は簡単ではありません。 物によっては、年間たった6000本程度しか造られない超希少ワインもあります。1本100万以上はするロマネ・コンティと言われるものがそれです。ここまでくると、もう手の届かない幻の高級ワインですね。
有名ワインをお手軽に楽しむ裏技!?
赤ワイン編でもご紹介した、5大シャトーもいわゆる超高級ワインです。 ロマネコンティまではいかずとも、年々価格は上昇しており普通では買えない価格になりつつあります。
そこで、そんな高級ワインの片鱗をお手軽に味わえる裏技!?をご紹介します。
「セカンドラベル」や「サードラベル」を探してみて下さい。
一言で「ファーストに使う基準に満たないぶどうで造られたワイン」です。 と言っても品質が劣るとかではなく、
- ファーストで使うぶどうよりも、樹齢の若いぶどう
- ファーストで使われるぶどう畑のすぐ隣の区画のぶどう
などワイナリー毎の独自の基準を満たし、造られています。 価格もファーストよりは抑えられていて、比較的手が届きやすくなっています。 作り手の個性や製造方法もそのまま活かしているので決してあなどれません。
中にはファーストよりもセカンドの方が有名。と言うようなワインもあるほどです。 5大シャトーのひとつ、シャトーマルゴーを例にとると 【ファースト】シャトーマルゴー 【セカンド】パヴィヨン・ルージュ・デュ・シャトー・マルゴー 【サード】マルゴー・デュ・シャトー・マルゴー といった所です。
甘口ワインでご紹介したシャトーディケムも、実は公表はしてませんが、セカンド的存在と言われるものがあります。 このワインを飲んでみたい!でも高すぎる!といった際は、 セカンドやサードラベルを探してみる。というのも一つの手です。
まとめ
いかがでしたか? よりワインを楽しみたい方にとってやはり有名どころを押さえておくと幅が広がります。
- 5大シャトー
- シャブリ
- ドン・ペリ
- 貴腐ワイン
- 新世界、旧世界
- セカンドレベル、サードラベル
以上を押さえておけばとりあえずはバッチリです。 そして、どうして有名どころのワインは高級なのか?その答えが少しは分かって頂けたのではないでしょうか?
歴史的背景、醸造にかかる手間暇など、ある程度の知識を持って飲むと感じ方も変わってくるはずです。 あなたもぜひ今日から違った角度でワインを楽しんでみて下さい。