授乳中でもワインが飲める!正しく飲む方法を徹底解説。
こんにちは。「すべてのお母さんに優しいワインショップ」がコンセプトの+wine店長の布川です。
出産という一大イベントを終え「ようやく身軽になった!」と思ったら次に待っているのは我が子の栄養になり続ける日々ですよね(笑)
お酒好きのママにとっては、いつになったらお風呂上がりの1杯が飲めるのだろうか…と待ち遠しく感じることも多いのではないでしょうか。
私は現在第二子を妊娠中ですが、第一子が産まれ子育てに少し慣れてきた5ヶ月頃からでしょうか。ふと「飲みたい」と思うことが増えました。ただ、その時はまだ授乳期でしたので飲みたい気持ちをぐっと堪えてひたすら我が子の栄養になり続けることに徹していました(追記:第二子無事に産まれました!)。
でも、実は、授乳期であってもきちんと計算をすれば飲めないことはないんです!私もそれを知ってからは、週に1回程度は晩酌ができるようになりました。
もちろんいくつか条件はありますし、面倒な部分もありますが、長いこと我慢してようやく飲める1杯にはそれだけの価値があります!
ぜひチェックしてみてください。
結論:授乳期であっても量と授乳時間に気をつければワインを飲むことはできる!
まず、結論から言うと、授乳期であっても飲む量と授乳間隔にしっかり気をつければワインを飲むことは可能です。
もっと具体的いうと、
- 飲む量はワイン1、2杯程度
- 授乳間隔が最低3時間はあく
という条件であれば飲めないことはありません。
成人女性が1単位のアルコールを分解するのにかかる時間はおよそ5時間
ワインに含まれるアルコールはやがて分解されます。でなければ、一度飲んだら二度と運転できないことになってしまいますから大変です(笑)
その分解にかかる時間は授乳を避け、分解し終わってから授乳をすることで、授乳期であってもお酒を飲むことが可能なのです。
では、具体的にどのくらいのアルコールを分解するのにどのくらいの時間がかかるかというと、
「成人女性が1単位(20gの純アルコール)を分解するのにかかる時間はおよそ5時間」
と言われています。
ただし、これはあくまで平均的な時間です。アルコールの分解速度には個人差がありますので、実際には5時間より長くかかる方もそうではない方もいらっしゃいます。ただ、この1単位5時間というのは一つの目安となります。
20gの純アルコールってどのくらい?ワインには1杯平均12.5gの純アルコールが含まれているので、1杯ちょっと
では、続いて、ワイン1杯にどれくらいの純アルコールが含まれているかですが、こちらは厳密に計算することが可能です。
例えば、アルコール度数12.5%のワインを1杯(125ml)飲む場合、含まれる純アルコール量の計算式は以下の通りです。
125ml(飲む量)×0.125(度数)×0.8
最後の0.8というのは、純アルコール量を計算するのに掛けなければならない数字です。この式を解くと12.5gとなり、このワインに1杯に含まれる純アルコール量は12.5gとなります。
ここまできたら、あとは12.5gのアルコールを分解するのにどれくらいの時間がかかればいいかを計算すればOKですね。
20g5時間を目安に計算すると、12.5gはおよそ3.125時間(3時間7.5分)となります。つまり、この1杯飲んだら3時間8分程度は授乳間隔をあけた方が良いということです。
平均的なワインのアルコール度数は12.5%なので、1杯(125ml)には12.5gの純アルコールが含まれていることになります。ただし、最近はアルコール度数が高いワインも多いので、飲む前に必ず度数を確認し計算するようにしましょう。
ちなみに、+wineで販売しているワインには全て商品ページに分解までの速度が記載してありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
計算のまとめ:1杯に含まれるアルコールを計算→分解にかかる時間を計算
さて、少しややこしく感じている方も多いと思うので、ここで計算のまとめをします。
手順としては
- 飲みたいワインの度数をチェック
- そのワインに含まれる純アルコール量を計算
- その純アルコール量を分解するのにかかる時間を計算
という流れになります。計算式は以下の通りです。
- 飲む量×アルコール度数×0.8=純アルコール量
- 純アルコール量×0.25
これで、分解にかかる時間がでますので、面倒ではありますが飲む前にしっかり計算してみてくださいね。
【余談】低アルコールをチョイスするのもおすすめ!
ここで、少し余談ですが、ワインの中には比較的アルコール度数が低いものがあります。
例えば
- 冷涼産地で造られるスッキリ目のワイン
- スパークリングワインおよび微発泡のワイン
- 低アルコールを売りにしているワイン
- シードルやポワレなどの果実酒
などは比較的アルコール度数が低いことが多く、中にはれっきとしたワインなのに9%程度のものあります。シードルやポワレはもっと度数が低く3〜4%であることがほとんどですから、そういった低アルコール飲料を選ぶのも一つの手です。
+wineでは低アルコールのカテゴリーを用意しておりまして、このカテゴリーのワインはワインの平均度数12.5%を下回るものとなっています。低アルコールでも本当に美味しいものばかりですので、よかったら選択肢の1つとして考えてみてくださいね。
もし、色々迷ってしまってわからない場合は、おすすめを3本セットにした商品がありますので、そちらをお試ししてみてください。
ワインを飲んだ次の授乳はミルクにするのも良い!
ここまでをざっくりまとめると、「ワインには1杯平均12.5g程度のアルコールが含まれていることが多く、それを分解するのにかかる時間は3時間8分程度である」となります。
なので、1杯飲むなら3時間ちょっと、2杯飲むなら6時間ちょっとは授乳間隔を空ける必要があるというイメージを持っておきましょう。
ただし、繰り返しになりますが、アルコールの分解速度には個人差がありますのでこの数字はあくまで目安程度に捉え、出来るだけ間隔をあけるようにしましょう。
より間隔をあけるため、飲んだ後の授乳はミルクにするというのも一つ手ですよ(赤ちゃんがミルクに慣れている必要はありますが)。
子育ては予定通りにはいかない。突然おっぱいも求められても対応できないのがリスク。
さて、ここで皆さんに知っておいて欲しいことが1つ。
これは私の体験談ですが、子育てって予定通りにいかないものですよね。次の授乳まで間隔が開くと思っていたのが、いきなりおっぱいを求められたり、昨日までミルクもすんなり飲んでいた子がいきなりミルク拒否を始めたり…。
そんな時お酒を飲んでしまっていると、ホイッとおっぱいを差し出せない状況になってしまうことだけは念頭に置いておきましょう。
初めはミルクチェックをしてしっかり確認するのもおすすめ!
「もっと手っ取り早く母乳にアルコールが含まれていないかを調べたい」という方や「計算だけでは不安」という方にお勧めしたいのが、ミルクチェックです。
詳細は「ミルクチェックについて」でご紹介していますが、ミルクチェックとはリトマス紙のような紙に母乳を1滴垂らすと、アルコールが母乳内に含まれていないか色で教えてくれる便利なアイテムです。
私も初めの頃やいつもと違うお酒を飲む時、体調が少しいつもと違うなと感じた時なんかは使っていました。
少し割高なのがネックですが、安心を買うと思って気になる方はぜひ使ってみてください!購入方法や利用方法は「ミルクチェックについて」をご確認くださいね。
まとめ:授乳期でも授乳間隔次第でワイン1杯程度飲むことは可能!でもリスクもあるので要注意。どうせ飲むなら美味しいワインを!
ここまで長々とご紹介してきましたが、まとめると
- 授乳期でも量と授乳間隔次第でワインを飲むことは可能
- ワイン1杯には平均12.5g程度の純アルコールが含まれているので、1杯飲んだら3時間ちょいは次の授乳まで待つ必要がある
- 純アルコール量や分解までにかかる時間は計算できるので、しっかり計算するべき
- 不安な場合はミルクチェックをするのもあり
となります。
妊娠期間を含めると1年以上、長いと2年近く禁酒を迫られるママ。
もちろん授乳期にお酒は飲まないに越したことはありませんが、いつも頑張るママにも息抜きは必要です。
たまにの息抜きに、しっかりと計算をし決めた量を適切に飲むのであれば、「絶対ダメ」ではないと私は思います。ストレスを溜めることも良くないですから、どうしても飲みたい時は上手に飲んでみてくださいね。
そして、どうせ飲むなら美味しいワインを飲みましょう。
限られた1杯、飲むなら美味しいワインにしませんか。昔みたいにグビグビと2、3杯飲めないんです。飲めない今だからこそ質を大切に、贅沢に。1杯をゆっくり味わえるような、ちょっと贅沢な1本をチョイスするのが非常におすすめです。贅沢な1本だと「もったいない」という気持ちも働くので、いつもよりちょびちょび味わって飲めますよ。
+wineでは「ちょっといい日に飲みたい贅沢ワイン」と称して、ちょっぴりいいお値段のワインをラインナップしています。この中からあなたのお気に入りの1本を是非探してみてくださいね。ちなみに、、、店長布川はドメーヌコルディエのシャルドネが大好きで、子供たちが寝た後これをチビチビ飲んでます。