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妊娠に気づかず飲酒しちゃった!今からできることは?どうすればよい?

pregnant woman drinking by mistake

「妊娠中に気づかず、お酒を飲んじゃってた!どうしよう…」と悩んでいませんか?

妊娠に気づかず飲酒してしまった場合、妊娠は嬉しいけど、飲酒の赤ちゃんへの影響が心配になりますよね。

お酒と生魚が大好物な筆者も妊娠中NGとされるスモークサーモンをうっかり食べてしまい青ざめた記憶があります(その後は無事元気な男の子を出産しました)

この記事では、妊娠中に気づかずに飲酒してしまった方に向けて、飲酒の影響や今からできることをお伝えします。

  • 妊娠に気づかず飲酒してしまった!赤ちゃんにどれくらい影響がある?
  • 実際に妊娠に気づくのはいつ頃?
  • 今からできることはある?
  • こんな場合は医師に相談するべき!
  • たまにビール一杯くらいなら大丈夫って本当?
  • ノンアルコール飲料やアルコールを含む食品にも要注意!
  • 上手なお酒の断り方を紹介

妊娠に気づかず飲酒してしまった!赤ちゃんにどれくらい影響がある?

基本的には妊娠中はどの時期でも赤ちゃんに影響がでる可能性があります。

アルコールは赤ちゃんとママをつなぐ胎盤を通って赤ちゃんにも運ばれてしまうためです。 飲酒の赤ちゃんへの影響は、お腹の赤ちゃんの発育が悪くなったり、小さな目や薄い上唇などの特徴的な顔つきや脳の発達障害などの原因になることが言われています。

妊娠時期によっても飲酒の赤ちゃんへの影響が変わってくるため、ここでは妊娠時期ごとの影響を詳しくお話します。

妊娠初期に飲酒してしまった場合:器官形成に影響がある可能性

妊娠4〜12週にあたる器官形成期の飲酒は、赤ちゃんの特徴的な顔つきやカラダの形の異常との関係性が知られています。

器官形成期とは、妊娠2〜4ヶ月頃の赤ちゃんの主な臓器がつくられる時期です。この時期は、飲酒をふくむ赤ちゃんの成長に悪影響を与えるものをできるだけ避けることが大切です。

妊娠中期・後期に飲酒してしまった場合:発育に影響がある可能性

妊娠中期・後期では、赤ちゃんの発育の遅れや脳神経への影響が考えられています。 中期は妊娠5〜7ヶ月、後期は妊娠8〜10ヶ月にあたり、各器官の機能が発達する時期です。

早産のリスクもあるため、妊娠初期が過ぎても禁酒がすすめられます。

実際に妊娠に気づくのはいつ頃?

妊娠に気づかず飲酒してしまったというお酒好きさん、実はそんなに珍しくはありません。筆者を産んだ大酒飲みの母もその一人。妊娠3ヶ月になるまで気づかずに飲酒してしまったんだとか… というのも、多くの方が妊娠に気づくのが妊娠2ヶ月頃です。

一般的には、生理予定日に生理が来ないことに気づき、すでに妊娠2ヶ月に入った時点で産婦人科を受診するケースが多いです。 妊娠の可能性があれば、禁酒が理想的です。

ただ実際には妊活中の方をのぞき、気づかずに飲酒してしまった方もいるようです。

これまで飲んでしまっているけど、今からできることはある?

妊娠に気づいてからできることは「禁酒すること」です。

残念ながら、妊娠中にすでに飲酒してしまった過去を取り消すことはできません。ただ、一番大事なのは、妊娠に気づいてからは禁酒すること。問題なのは妊娠がわかってからもそのまま飲酒を止められず、続けてしまう習慣です。 

それでも、妊娠前の飲酒で心配がつのったり、罪悪感で悩んでしまいますよね…筆者も妊娠中にスモークサーモンを知らずに、しかも大量に食べてしまったときは絶望しましたが「食べたものは仕方ない」「100%赤ちゃんに影響がでる訳ではない」「これからは食べないように気をつけよう」など自分に言い聞かせて、気持ちを前向きに切り替えました。

妊娠に気づいてからはあまり大きく落ち込みすぎず、禁酒を心がけるようにしましょう。

こんな場合は医師に相談するべき!

基本的にはどんなときでも、妊娠中に飲酒して心配な場合はかかりつけ医に相談しましょう。

短い期間でも大量の飲酒や妊娠初期の飲酒がリスクが高いとされていますが、基本的には妊娠中はどの時期でも影響がでる可能性はあります。飲酒をした時期、飲酒の量・頻度、体質などは個人の状況によって異なるため、これから妊娠の経過を見ていく医師に相談することが大切です。

すでに、妊娠に気づかずに飲酒していた場合も「飲酒の量」や「飲酒の期間」をかかりつけ医に伝えて相談しましょう。

たまにビール一杯くらいなら大丈夫って本当?

結論からいうと、たまにビール一杯程度でも赤ちゃんへ影響がでる可能性があります。妊娠が分かってからは少量でも飲酒は控えましょう

妊娠中の安全なアルコールの量は明確には分かってはいません。日本産婦人科医会のホームページには「飲酒量については1日エタノール換算で約15ml=ビール350ml缶一本程度(最小飲酒単位)であれば児に影響はないと以前は説明されることがあったが、現在は少量であっても胎児性アルコール・スペクトラム障害の発症リスクがあるとされる」と記載があります。

そのため、ほんの少しだったらよいかな…という悪魔の囁きにまどわされないよう、妊娠中の飲酒はグッとこらえましょう。 

    ノンアルコール飲料やアルコールを含む食品には要注意!

    酒飲みにとっては辛い飲酒生活…そんなときに心強い味方がノンアルコール飲料です。最近では、おいしいノンアルコールのワインやビールもたくさんあります。

    ただ、日本の酒税法では、アルコール分1%以上のものを酒類と規定しています。そのため、銘柄によってはノンアルコール飲料でも微量に含まれていることがあるため、要注意!ノンアルコール飲料の購入前は、アルコール0.00%の表記を確認しましょう。

    また、身近なアルコールが入っている食品にも注意してください。例えば、アルコールを含む食品は以下のようなものがあります。

    • 酒粕の甘酒
    • 粕汁
    • 奈良漬け
    • 洋酒を含むお菓子(チョコレートやブランデーケーキなど)

    禁酒中は甘い物が恋しくなりますよね。妊娠中で甘い物がむしょうに食べたくなる方も多いと思います。お菓子が好きな方はアルコールが入っていないか確認しましょう。

    上手なお酒の断り方を紹介

    もともとお酒好きな方だと、これまでのお酒の付き合いの断り方に悩む方も多いと思います。 ただ、安定期に入るまでは周りには知られたくない方も多いはず。

    お酒の断り方は、飲み会自体に参加しない方法とノンアルコール飲料でお酒をかわす、2つの方法があります。理由のつけ方はさまざまです。

    • 飲み会自体に参加しない場合:体調不良、親や兄弟など家族が遊びにくる予定にする
    • ノンアルコール飲料でお酒をかわす場合:二日日酔い、薬の服用中やダイエット中、仕事が残っている、運転予定があるなどを理由にする

    体調不良の場合はそもそも飲み会自体無理に誘われません。定番な断り方ですが角がたたず、スマートに断れます。

    お酒好きさんは、二日酔いは使いやすくおすすめな断り方ですよ。 自分にあった上手なお酒の断り方をしてみてくださいね。

    まとめ

    この記事では、妊娠中に気づかずに飲酒してしまった方に向けて、飲酒の影響や今からできることをお伝えしました。

    お伝えしたいポイントは下記の4点です。 

    1. 妊娠中はどの時期でも赤ちゃんに影響がでる可能性はある 
    2. 妊娠に気づいてからは禁酒することが大事 
    3. 妊娠中の安全なアルコールの量は明確には分かっていない 
    4. ノンアルコール飲料やアルコールを含みそうな食品は購入前に表記を確認する

    妊娠中はツワリや制限されることも多く、ストレスがたまることも多いですよね。お酒が大好きな筆者も妊娠が分かってからは禁酒しましたが、ストレス発散方法がお酒だったため、禁酒はとても辛いものでした…

    ただ、出産後のお酒解禁の味はまさに至福の味!妊娠が分かったら、お酒は少しがまんして解禁後のお酒を楽しみにしておきましょう。

    sacchan

    ワイン大好き♪お酒大好き♪4歳男の子育児中の薬剤師ママライターsacchanです。子育て真っ最中ですが毎日の晩酌は欠かせません…ワイン好きなママのお役に立てればと思っています。