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【初心者用】白ワインの基礎まとめ。フルボディやライトボディ、樽って何?

こんにちは。+wine店長の布川です。

このページは「ワインは好きだけど、詳しいことはよくわからない」「いつも同じようなワインしか飲まないので、もう少し自分の好みがわかるようになりたい」といった方に是非読んでいただきたいページです。

ワインのことがほんのちょっぴり(本当にほんのちょっぴり)詳しくなれるようとにかく簡潔にまとめていますので、ぜひ、日頃のワイン選びの際に参考にしてみてください。

また、+wineでは公式LINEアカウントによるワイン診断も行っています。こちらいくつか質問に答えていただき、より具体的にぴったりのワインをご提案するものです。

「正直何を買ったらいいのか分からなくて、いつも価格帯だけで判断してしまっている」「好みはあるけど、どれが良いのか分からない」という方は、お友だち登録をして是非お気軽にご利用ください(500円クーポンももらえます!)

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白ワインの「重め」や「軽め」とは?

白ワインを選ぶ時「重め(フルボディ)」「軽め(ライトボディ)」というワードをよく耳にする方も多いのではないでしょうか。

簡単に説明すると「重め」や「軽め」は「飲みやすさ」と結びつけてイメージすると分かりやすいかもしれません。

白ワインの場合「果実味」と「酸味」が重め軽めを左右する重要な要素となり、一般的に果実味が豊かで酸味が少なめなワインが重め、逆に果実味は控えめで酸味が生き生きとしているワインが軽めとなります。

重めと軽めの白ワインの一般的な特徴を簡潔にまとめると

重め(フルボディ)の白ワイン

  • 色が濃い
  • 味がしっかりしている、厚みがある
  • 見た目も香りも味わいも重厚

軽め(ライトボディ)の白ワイン

  • 色が明るい
  • 味が爽快で酸味が生き生きとしている
  • さらりと飲める

となります。

もちろん、品種や熟成方法・期間によって色味や香りは大きく異なってくるのですが、大体上記のような感じと思っておくと分かりやすいです。

白ワインに選びには「品種」と「産地」が重要

続いてワインの選び方ですが、まず念頭に置いていただきたいのは「品種」と「産地」です。これら2つの要素は独立している要素ではなく、どちらかと言うと掛け算のような要素ですので、2つとも並行して考えていく必要があります。

品種ですが、品種とはブドウの種類のことを指します。

ブドウには品種ごとの個性があり、品種が1つ違うだけで味わいが大きく変わってくるのがワインです。また、単体の品種のみで作られているワインもあれば、造り手によって複数品種がブレンドされているワインもあります。

続いて産地ですが、ワインは、産地によって味わいが大きく異なります。

というのも、産地ごとにブドウが育つ土壌や気温、降水量が異なるからです。結果、同じ品種であっても異なった味わいをもつブドウが育ち、完成するワインもその土地特有の味わいとなります。

「品種」と「産地」この2つを同時に考えることで、あなたにぴったりのワインが見つかるはずです。

白ワインの場合、さらに「樽」も重要!

さらに、白ワインを語る上では「樽」の存在も欠かせません。

ワインを熟成させる時、ステンレスタンク、大樽、小樽、新樽、旧樽など様々な選択肢があるのですが、中でも新樽で熟成させたワインは樽の風味(ロースト感や香ばしさ)が強くワインに移るため、より濃厚(重め)なワインが完成します。

一方、ステインレスタンクで熟成させたワインは、酸にキレがあり生き生きとした爽やかなワイン(軽め)が完成します。

白ワインの代表的な品種とその特徴

ここからは、白ワインの代表的な品種を見ていこうと思います。

ざっくりと重めの品種と軽めの品種に分けてみましたが、冒頭でもご紹介したように、白ワインは熟成の過程でも味わいが変化するため、一概に「この品種だから軽め!」とは言えないのが現状です。

重めの白ワインをお探しの方におすすめの品種

  • シャルドネ
  • ヴィオニエ
  • ゲヴェルツトラミネール

そのほかにもピノグリやセミヨン、シュナンブランなどなど、ブドウの品種は五万とあるので、挙げ始めるとキリがないのですが、一旦、有名どころの上記3つを押さえておくとワイン選びのヒントになるかと思います。

軽めの白ワインをお探しの方におすすめの品種

  • ソーヴィニヨンブラン
  • リースリング
  • 甲州

上記の品種は、比較的ライトボディのワインが多いです。味わいも爽快で飲みやすいものが多いですので、暑い日やあっさりとしたお食事と合わせたい時には非常にお勧めです。

白ワインの代表的な産地とその特徴

続いては、白の有名産地をご紹介します。冒頭でご紹介したように、ワインは産地も味わいを決める非常に重要な要素となります。

とはいえ、産地はあくまで傾向程度で、造り手の技術やこだわりによっても味わいは大きく変わってきますので、その点も念頭に置いておきましょう。

フランス

ワインといえばフランスをまず思い浮かべる人も多いかもしれませんね。

フランスでは地域によって主となるブドウ品種が異なり、ブルゴーニュならシャルドネ、ボルドーならソーヴィニヨンブラン、アルザスならリースリングといったように地域ごとの気候を生かした高品質なワインが作られています。

イタリア

イタリアは、赤ワインは高級ワインが多いものの、白ワインはリーズナブルでデイリーワイン向きなものが多いです。

和食に合うもののも意外と多く、日本の食卓にはもってこいな白ワインが多数あります。

ドイツ

ドイツの白といえば、甘口のイメージが強いかもしれませんが、実は辛口もたくさん作られています。

中でもドイツのリースリングは美味しいものが多く、モーゼル産は繊細さと透明感が美しく、ラインガウ産は力強さとエレガンスを兼ね備えた非常に高品質なものが多いです。

アメリカ

国内需要が多く、国際的な需要より国内需要を重視したワインが作られることが多いため、華やかで濃厚なワインが多い印象のアメリカ。

中でもカリフォルニア州のワインは果実味が強く、一度飲んだら忘れられない華やかさの虜になる方も多いです。

チリ

デイリーワインとして強い味方のチリワイン。地形的にブドウの病気の心配が少ないため、オーガニックワインが多い国です。

価格帯も幅広いですが、コストパフォーマンスに優れていることが多く、気兼ねなく飲めるワインをお探しの方には非常におすすめです。

ニュージーランド

ニュージーランドといえば、ソーヴィニヨンブランが非常に有名です。

ニュージーランドらしいパッションフルーツの香りと、爽やかな青草の風味が非常に心地よく、一度飲んだらニュージーランドワインの虜になる方も多く、ファンが非常に多い産地です。スクリューキャップのワインが多いので、日常的に扱いやすいのもポイント。

結論:ワインは結局のところ好み!色々試してみて自分の好みを見つけるのが吉。

ここまで説明してきてなんですが、ワインは結局のところ好みが重要になってきます。「ブドウが〇〇」や「ここの畑は〇〇」と言ったように詳しくなればなるほど、色々な情報に縛られがちになりますし、「価格も高いものが良い」といった固定概念にも縛られがちになります。

もちろん、価格と美味しさが比例する部分はあります。ただ、私個人の意見ではありますが、よほどのワインマニアでない限り、3,000円以上のワインであれば品質はかなり安定していることが多いので十分満足できると思います。

実際、私もこの「3,000円前後」というのは一つの目安にしていますし、3,000円以下で美味しいワインに出会うと「コスパいい!」と感動するのです。

ということで、ワインは最終的には「自分の口に合うか」ですので、ぜひ色々なワインを飲んでみて、お好みの産地や品種、生産者を見つけてみてくださいね!

もし「そんなこと言われたって良くわからない…」という方がいらっしゃいましたら、+wineのセット商品サブスクサービスも一度お試しください。普段自分では選ばないようなワインが意外とささったり、新たな品種や生産地との出会いもあるはずです。

布川玲愛

+wine店長。日本ソムリエ協会認定のJ.S.A.ワインエキスパート。ワインエキスパート勉強中に第一子を妊娠したことをきっかけに、+wineをオープン。学生時代の大半をニュージーランドで過ごした経験から、ニュージーランドワインが大好き。現在1歳になる長男と0歳の長女の子育てに奮闘中。
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